「使ったら人生変わる」「もう戻れない」1万円以上のイヤホンは高い買い物か?

2015/02/04 07:00


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「お正月の時期には毎年、お年玉を持って1万円以上するイヤホンを買っていく中学生や高校生のお客様がよくいらっしゃいます。そんな若い時から高音質で音楽を聴く生活ができるなんて、羨ましいですよね」

そう語るのは、都内にある大型家電量販店のオーディオコーナーで働く30代の男性だ。昨今、多くのメーカーが1万円以上する高価格帯イヤホン・ヘッドフォン(プレミアムヘッドフォン)を次々に発売し、売り場は良い音を求める音楽好きの人たちや外国人観光客でいつも賑わっているという。


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■使っている人の割合は?

2014年8月、“b”のロゴで日本でもお馴染みなイヤホン・ヘッドフォンシリーズを販売するアメリカのBeats Electronics社をApple社が買収したことが話題となった。SONYも同年秋にハイレゾ対応の新商品を発売するなど、プレミアムヘッドフォン市場はますます盛り上がりを見せているが、実際のところ、日本ではどれくらいの人が使っているのだろうか?

そこで、20代から60代の男女1500名を対象に、「1万円以上するイヤホン(ヘッドフォン)を使っている」という項目のアンケートを実施してみた。現在日常生活でプレミアムヘッドフォンを使っている人の割合は、以下の通りである。

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全体:5.7%

(性別)

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男性:8.4%
女性:3.1%

(年代別)

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20代:7.7%
30代:8.0%
40代:7.0%
50代:3.3%
60代:2.7%

人気の「PHILIPS」製品をはじめ、1万円以下でも遜色ない高音質を実現する製品が多く発売されているからか、全体の使用率は5.7%と少数。しかしながら、男性では女性の倍以上使用者がいるという興味深い数字も見られた。


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■使うと人生が変わる!?

はたして、プレミアムヘッドフォンは購入する価値があるのか? 今回は、実際に1万円以上するイヤホン・ヘッドフォンを使っている人たちへのヒアリングも行った。

●30歳、男性、Oさん(ライター・編集)

「一度“高い”音に慣れてしまったら、もう1000円以下の音には戻れないでしょう。初めて(プレミアムヘッドフォンを)買ったのは3年くらい前で、いまのbeats(by Dr Dre)のイヤホンは3代目ですが、世代交代ごとにちょっとずつ高いものを買ってます。もったいないと思ったことはないです」

●27歳、女性、Tさん(IT) ※Beats by Dr Dre製品を使用

「1年くらい前にプレゼントしてもらったんですけど、大袈裟じゃなく人生が変わりました。それまでは980円くらいのイヤホンを何も考えずに使ってましたが、新しいイヤホンで音楽を聴いたら、同じ機器から出てる音とは思えないくらい違うんです。

最初に聴いたのはMISIAの『つつみ込むように…』で、あのキラキラしたイントロが身体中に鳴り響いた感覚は忘れられないです。それ以来、音楽を聴きながら外出したりランニングしたりするのが好きになって、休みの日の過ごし方も激変しましたね」

●31歳、女性、Eさん(コンサル) ※AKG製品を使用

「引っ越しの時に(家電量販店の)ポイントがかなり貯まったので、そのついでに店員さんオススメのものを聞いて買ってみました。元々音楽は好きでしたけど、良いヘッドフォンを使うようになってからは、さらに好きになりましたね。友達のイヤホンとか見ると、『もっと良いの使えよ!音楽に失礼だろ!』と心の中で思っちゃうくらいです。

おそらく、大きな買い物の後にポイントで買えるイチバン最適なものが、高いヘッドフォンじゃないですか?」

自分の好きな曲を何百何千曲と持ち歩けるこの時代。ふとした時に「聴きたい!」と思った曲を最高の音質で聴く環境というのは、経験したことのない人からすれば、確かに「人生を変える」と感じるものなのかもしれない。1万円ほどでそんな体験が手に入れられるならば、決して高い買い物ではないだろう。

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年1月16日(金)~2014年1月18日(日)
対象:全国20代~60代 男女計1500名

(文/しらべぇ編集部

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