タイにはお正月が3回ある!? 2カ国の「コラボ」が味わえるタイの春節
しらべぇ海外支部、タイからです。男性から女性にバラの花やぬいぐるみといったプレゼントを贈るという日本とは逆なタイのバレンタインデーも終わり、そろそろ街は春節(しゅんせつ)のお祝いムード一色となってきました。
お正月を過ぎてもなおクリスマス仕様だった街のイルミネーションや飾り付け、ツリーなどもようやく撤去。春節の飾りで、街は真っ赤に染まります。切り絵、年画、対聯(ついれん)…そう、どこでも赤の色。新しい1年が「紅紅火火」(生活が豊か)であるようにと祈念します。
春節とは、旧暦の正月のことであり、中華圏で最も重要とされる祝祭日です。今年2015年は2月18日(大晦日)から3月5日まで続きます。
ここタイでも人口の15%は中華系。たくさんの華人が住んでいます。筆者の中華系の友人たちはみな休暇を取り、バンコクを離れ故郷で家族揃ってお正月を祝うそうです。日本人の感覚だと、既にひと月以上前の出来事ですね。
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タイにはお正月が3回あります。1月のお正月、2月の春節、そして4月のタイの旧暦のお正月、ソンクラン。「一年の計は元旦にあり」をやり直すチャンスが複数あるわけですね。
さて、2月の春節の時期にバンコクを訪れる方には、是非「タイのなかにある中国」を見ることをオススメします。日本の中華街のような場所、バンコクでは「ヤワラート」がそれ。MRTフアランポーン駅が最寄りで、そこから10分程歩くとお馴染みの中華門がドーンと迎えてくれます。
日本の中華街と大きく違うところは、個人客相手というよりは業者相手の問屋街という色彩が強く、金をはじめ、アクセサリー・鞄・生地・靴・服・ビーズなどの手芸用品まで何でも置いています。珍しい食べ物や飛び交う中国語に、ここがタイだということを忘れるでしょう。
2カ国分の雰囲気が味わえるタイの春節。シーズンならではの“コラボ”が味わえるこの時期のタイ、興味ある方は訪れてみては?
(文/しらべぇ海外支部・hiroko)