よく聞くけど「アイドル撮影会」って一体何なの?実際の撮影会に密着!【奈津子亜希子コラム】
双子でタレント活動をしています、奈津子と亜希子です。
皆さん、「アイドルの撮影会」ってどのような現場か知っていますか? 私たちはSDN48というアイドルグループ出身で、握手会の経験はありますが、「撮影会」というものは未知の世界です。今回は、謎のベールに包まれた撮影会の現場に潜入し、どんなことが行われているのか調査してまいりました!
■密着スタート!
今回協力してくれたのは、『解決!ナイナイアンサー』(日本テレビ系)などバラエティ番組などで活躍する古崎瞳さん、同じ事務所で『ゴッドタン』(テレビ東京系)などに出演されている谷桃子さんです。
撮影会当日、集合場所の葛西臨海公園へ向かうと、参加者の皆さんがプロさながらのカメラや機材を持参し、レンズを磨いたり世間話をしたりしていました。振り袖姿のタレントさんが颯爽と現れると、第1部スタートです。
基本的にはアイドルがそれぞれの撮影スポットに分かれ、参加者が1列に並び各々のカメラで30秒程度の持ち時間を使い撮影していきます。ひたすら無言で撮り続ける方や、「温泉街の女将のように」「手を前で組んで清楚に」と、具体的なイメージを伝える方…。そして、“カラーチャート”という、雑誌の撮影でも使われることのある機材を使って色彩調整してから撮影に臨むというこだわりを見せる猛者さんもいらっしゃいました。
■ 休憩中、常連参加者の方々へインタビュー
― 撮影会の魅力とは?
「新人さんなどの場合、自分がポージング指導をしてアイドルの教育をしたいという面もあります」(Hさん)
― 頻繁に撮っていると、アイドルの変化も見えますか?
「太りやすい周期が分かってきたり、仕事で売れ始めると自信がつくのかグッと色っぽくなりますね。ちなみに僕は、恋愛しているコはレンズ越しに分かるので、結婚するグラドルを直感で当てることもあります」(Kさん)
■かかる費用はどれくらい?
撮影会の参加費用は、企画によってさまざま。1部(約60〜90分)につき平均約7千円~1万円で、1日に複数の部が開催されることが多く、各部のみの参加も可能。全て出席すると、今回の場合は1日で約3万円で、割引や特典などもあります。
この日の参加者は約40人から50人でした。ここから、撮影会の運営側とタレントの事務所が事前の契約に基づいた割合で配分することが多いそうです。
■いよいよ水着撮影へ
ハウススタジオへ移動して、第2部スタート。楽屋へ行くと、こんな水着パットが目に飛び込んできました。
古崎さんいわく、「アイドル同士の水着パットの取り違えが起きないように、パットには大きく名前を書く。これは、撮影会では鉄則です」とのこと。
また、スタジオ専用のビキニや衣装の貸し出しもあり、アイドルの皆さんは自前以外にもそちらのアイテムで衣装のスタイリングをされていました。
ベッドの上でたくみにポージングを変えていく古崎さん、まさにプロフェッショナル。
そしてこの部から、本日デビューという初々しいグラドル・白石あさえさんも参戦。ミニ丈チャイナをまとい、常連さんから「ストリートファイターのようなポージングを意識して」などと指導が入ります。新人の白石さんのビキニがズレていることに先輩である谷さんが気づくと、さりげなくガウンを着せてバスト周りを直してあげる1コマも。
■撮影会あるある
こんなエピソードも聞かれました。
・「視線くれる?」と要求すると、実際に視線がもらえるが、美しすぎて動揺する。なので、機材は高めのものを購入して手ぶれ修正がききやすいものにする
・ときたま、貧血など女子特有の症状で体調を崩してしまうグラドルがいる。そんな時は、お医者さんの参加者の方が颯爽と脈をとったり、元看護師のグラドルがアフターフォローをしたりすることがある
このように、ドラマやハプニングも珍しくない「撮影会」ですが、朝は公園でさわやかに、夜が近づくに連れて徐々に薄着になっていく流れは、まさに本物のデートさながら…。初体験の未知の世界、非常に勉強になりました。
※古崎瞳 出演作品
BSドラマ「おはよう日曜診療所」レギュラー環役
※谷桃子 テレビ東京「源泉いい宿」レギュラー
川崎競馬イメージキャラクター
(撮影協力/エモーションカンパニー、文/奈津子・亜希子)