Twitterで分析!東京マラソンで話題になったこと 最も拡散したのはあのキャラ!
東京都心をランナー3万6000人が駆け抜けた2月22日の「東京マラソン」。
一般的に、スポーツイベントとTwitterは相性がいいと言われています。ランナーはもちろん、沿道で応援している人、テレビで観戦した人まで、東京を代表する一大イベントで同じ時間を共有したTwitterユーザーたちは、開催時間中どんな話題で盛り上がったのでしょうか?
今回は、大会当日の関連ツイートを対象に、最も拡散された話題は何だったのか振り返ってみることにしました。
■ランナーの名前より記録より、Twitterで拡散したのは…
レースが開始された2月22日の午前9時から終了後の午後5時59分までの間に投稿された東京マラソン関連と思われるツイートの中で、最もRTされたツイートの内容は何だったのか? 上位20位の話題の内訳について、まずはグラフ化してみました。
結果、Twitterユーザーの中で圧倒的に話題をさらった存在が、ランナーを応援するために銀座松竹スクエア広場に登場した等身大「パトレイバー」だったことが明らかになりました。ランナーの名前よりも記録よりも、拡散したのは「パトレイバー」。関係者のみなさんは、さぞかし嬉しい笑いを浮かべていることでしょう。
その他には、仮装して参加したランナーに関するツイート(12%)や、ランナーと一緒に走りながら警戒にあたった警察官「ランニングポリス」についてのツイート(9%)が目立ちます。
また、東京マラソンにトマトを提供しているカゴメが明和電機とコラボレーションして作り上げた、走りながらトマトが補給できるデバイス「ウェアラブルトマト」に関するツイート(6%)も多く見られ、協賛企業のユニークな企画や人目を惹くプロモーションが話題の中心になっていたことが分かりました。
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■42.195kgの重り?
続いて、話題がRTされた数と時間の推移をグラフ化したものを見てみましょう。
ランニングポリスや等身大イングラム(「パトレイバー」に登場するロボットの名前)は、イベントに対してリアルタイムに話題が拡散し、イベントの終了後に向かっても共有され続けていることが分かります。
ランニングポリスでは、警視庁犯罪抑止対策本部(@MPD_yokushi)のアカウントが、一般ユーザーがつぶやいた「ランニングポリスが優勝したらどうするんだ?」という疑問に対し、公式に回答したツイートが556回RTされるなど大きな注目を集めました。
(ランニングポリスが優勝したらどうなるんだ?というご意見が散見されます。マジレスいたしますと、ひとりが走りとおすのではなく、10キロメートル程度を複数でつなぎながら走りますので優勝することはありません…)(甲) #東京マラソン
— 警視庁犯罪抑止対策本部 (@MPD_yokushi) 2015, 2月 22
また、「イングラム、警視庁と東京マラソン警備中!」とツイートした「THE NEXT GENERATION パトレイバー」公式アカウント(@TNGpatlabor)も、調査期間中1188回RTされるなど、フォロワーが付いている公式アカウントの影響力の大きさが際立ちました。
イングラム、警視庁と東京マラソン警備中! #TNGパトレイバー pic.twitter.com/POz23OTxT0
— TNGパトレイバー (@TNGpatlabor) 2015, 2月 22
ちなみに、RTトップ20の話題のシェアにおいて19%を占めていた「42.195kgの重り」とは、ライターのヨッピー氏が面白サイト「オモコロ」にて挑戦した企画に関連したワードとなっています。
42.195キロを背負い、東京都庁→歌舞伎町→大久保→池袋→大塚→巣鴨→赤羽→三ノ輪→鶯谷→上野→浅草→錦糸町→東京ビッグサイトの約42キロを東京マラソンと同じ7時間以内に完走します!ヨッピーが普段お世話になってる夜の街を回ります。 pic.twitter.com/JJr4s1SXaU
— オモコロ (@omocoro) 2015, 2月 22
このように、ランナーの汗や記録よりも、ネタの力が勝ってしまう…。そんなTwitterの性格をあらためて知ることとなった、2015年の「東京マラソン」でした。
■調査概要
2015年2月22日9:00~17:59につぶやかれた「東京マラソン2015」に関係すると推定されるツイートを取得。この時間内に最もRT数が多くなったツイートTOP20を選出し、話題別にグラフ化。また、TOP5のツイートについて、その拡散の推移について時系列でグラフ化を実施
(文/かっこ株式会社・成田武雄)