【外国映画】若者の「字幕離れ」が明らかに!字幕・吹き替えのいいところも紹介
外国映画を観るとき、「字幕と吹き替え、どっちにしよう?」と迷った経験はないでしょうか。同じ映画でも、印象が変わってきますよね。
みんな、どちらで観ているのでしょうか? しらべぇ編集部では、字幕派と吹き替え派の割合について調査してみました。
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Q.映画は字幕版と吹き替え版ならどっちが好き?
・吹き替え派:54.1%
・字幕派:45.9%
全体で見ると、ほぼ真っ二つに分かれました。吹き替え派がやや優勢のようです。それぞれ、どんな人が支持しているのでしょうか。年代別に調べてみると…
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■若者と高齢者は吹き替えがお好き?
<吹き替え派の割合>
・20代:62.3%
・30代:51.7%
・40代:48.7%
・50代:51.0%
・60代:57.0%
60代は、吹き替え派がかなり多くなっています。年をとると、字幕の文字を目で追い続けるよりは、耳で聞いたほうが楽なのかもしれません。
しかし、もっとも吹き替え派が多かったのは、20代。まだ目も健康な若者たちが、6割を超えて吹き替えを支持しているのは、なぜなのでしょうか?
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■英語力の低下? 豪華声優陣の力?
近年、「若者の海外旅行離れ」が指摘されています。また、アメリカの大学にアジアから留学する学生も、日本人が減少する一方で、韓国や中国からの留学生が増加。
こうした、若者の「内こもり」志向が、洋画だって日本語で観たい、と思わせているのかもしれません。
また、最近ヒットが続くアニメ映画などでは、プロの声優だけでなく、著名な俳優や女優が吹き替えを担当することも。本編の魅力に加えて、こうした声の演技が人気を集めている可能性も。
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■字幕と吹き替えのメリット・デメリット
・吹き替えの場合
映画のシーンに集中でき、ストーリーが理解しやすいというメリットがあります。また、3D映画の場合は、字幕がかなり見にくいため、吹き替えで観るのがオススメ。
一方で、「吹き替え担当の声優が棒読みだと萎える」や、「イメージしていた声と違うことがある」といった意見も。
・字幕の場合
字幕のメリットは、文字で作品の物語を追えること。また、元の俳優の声を楽しむこともできます。しかし、画面に表示できる文字数に限界があるために、情報量が少なくなるのがデメリット。
また、「翻訳家によっては誤訳が多く、その人が翻訳した字幕が使われた映画は敬遠しがち」という声も聞かれました。文字数の制限を気にして意訳をするあまり、元々の台詞と違う意味になってしまうことがあるようです。
(文/しらべぇ編集部・おがりょー)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年1月16日(金)~2015年1月18日(日)
対象:全国20代~60代 男女計1500名