スナック菓子の「サラダ味」はサラダの味じゃないことが判明!では何の味?

2015/03/14 08:00


sirabee_サラダ_20150313せんべいやスナック菓子によくある「サラダ」味。ですがよく考えてみると、特に野菜の味がするわけでもなく、はたまたドレッシングの風味がするというのでもないですよね。

そもそも「サラダ味」ってお菓子以外の食品では聞いたことがありません。この「サラダ」とは、一体何のことなのでしょうか?


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「サラダ」=「サラダ味」のことではない

実は、「サラダ」というのは「サラダ味」を意味しているのではありませんでした。ずばり、「サラダ」とは「サラダ油」のことだったのです!

サラダ油を使って作られたお菓子を意味するそう。そして味つけは「塩」のみ

そうです、日本人のソウルスナックとも言えるせんべいも、カルビーのじゃがりこも、グリコのプリッツも、すべてあの「サラダ」というのは「サラダ油を使って作られた塩味のお菓子」という意味でした。

せんべいやプリッツのパッケージをよく見てみると、たしかに「サラダ」と大きく書いてはありますが、しっかりと「あっさり塩味」塩味」などとも、きちんと書いてありました。

そして、かの有名な米菓メーカーの最大手亀田製菓によると、「塩味」という純日本風の表記より洋風でおしゃれな「サラダ味」としたほうがよいと考えられたことから、この「サラダ」が誕生したのだとか。

またその当時は、サラダ油がまだ高価とされた1960年代。「サラダ味」というのがそれまでの「しょうゆ味」より斬新で高級感なイメージが人気を集め、それを機に定番の味付けとなったそう。

時代背景として、1960年代は日本人の食生活が一気に欧米化し、米菓の売り上げも激減。そして何とか時代の波に追いつこうと考えだされたのが「サラダ」味だったのです。

私たちが何気なく目にしていた、よく考えると不自然な表記には、戦後の菓子メーカーによって考え出された、深い「歴史」があったのですね。


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■でも、うまい棒の「サラダ」味は、「塩味」ではない

sirabee_うまい棒_20150313画像出典:楽天市場

ちなみに、うまい棒にも「やさいサラダ味」という味があります。バラエティに富んだ種類があるうまい棒の中でも、もっともスタンダードな味といっても過言ではないこの「やさいサラダ」味。

ですが、先述した『サラダと表記してある実は「塩味」のお菓子』とは違い、また別の種類の(?)サラダ味ということがわかりました。

なんとこの味、誕生した当初は「野菜ジュース」味で、野菜の味そのものでした。それでは味気なく渋すぎるということで改良が重ねられ、現在のような甘辛い味になったそうです。


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そもそも「サラダ」とは?

sirabee_サラダ1_20150313

サラダ(SALADという言葉は英語ですが、もともとはラテン語の「SAL(=塩)」が由来しています。

その昔、肉料理に付け合わせた新鮮な野菜に「塩」をかけて食べていたことから、「サラダ」という言葉が生まれました。

つまり、本来の料理の「サラダ」とは「塩で味付けしたもの」を指すということ!せんべいやスナック菓子の塩味だけど「サラダ」という表記は、あながち間違いではなかったのですね。

ということは、私たちが普段食べている生野菜のサラダは、もしかしたら「サラダ」ではないのかもしれません・・・

(文/しらべぇ編集部・かずきち

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