【走る時間ない?仕事中に走ればいいじゃん!】三日坊主で終わらない“移動ラン”入門
■運動時間が確保できない?だったら仕事中走ればいいじゃん!
暖かな陽気となり、「ランニングでも始めるか!」と考えている方も多いのではないだろうか。しかし毎日多忙な身であれば、なかなか走る時間を確保することは難しい。いつの間にか三日坊主…なんていうことになりかねない。
それならば、通勤や打合せなどの移動を、すべてランで済ませてしまえば良いじゃないか!ということで、そのためにおすすめのアイテムや注意点、コツなどを移動ランを実践している筆者の経験も踏まえてご紹介したい。スーツ必須のビジネスパーソンでは難しいかもしれないが、服装が自由な仕事をしている人は是非試してみてほしい。
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■移動ランの実践で覚えておきたい注意点と対策
しかし、移動ランは万能ではない。そのため、いくつか注意しておきたい点があるので覚えておこう。配慮を怠ると、周囲に迷惑をかけたり、思わぬトラブルに発展したりする恐れがある。
■臭い!
走れば汗をかく。気温や走行距離などでその量は異なるが、誰しも汗は臭ってしまうものだ。とくに汗の付着したTシャツを長時間にわたって放置すると、驚くほどの異臭を発することがある。そのため、制汗剤やデオドラントペーパーなどを欠かさず、走った後は身体を拭こう。また、走り終えたTシャツはすぐに脱ぎ、ジップロックなど臭いの出てこない袋に密封すること。エチケット袋でも良いだろう。
筆者はよくTシャツと背中の間にタオルを入れ、タオルに汗を吸わせている。例えばラーメンを食べに走って行く場合、わざわざ入店前に着替えるのは大変だからだ。タオルだけを取って袋にしまえば、臭いはほとんど問題ない。Tシャツを2枚着る方法もあるが、タオルより暑いので春以降は厳しいだろう。タオルを抜けば、帰りはそのまま走って帰れる。とはいえ、真夏の発汗では機能しない場合もあり、注意が必要だ。
■着替える場所は?
仕事着とランニングウェアは、さすがに同じというわけにはいかない。そのため、移動ランの際には着替えが必要になる。社内に更衣室があれば良いが、それも少ないだろう。
そこで着替え場所に使えるのが、トイレである。トイレなら周囲から見えないし、ある程度の個室スペースが確保さるからだ。ただし、混雑時は用を足す人を優先すること。また、例えば個室が1つしかないトイレは避けることが重要だ。切羽詰まった人が訪れた際、とんでもない迷惑になる。
服装によっては、最初から仕事着の下にランニングウェアを着ておくことも可能だ。その際には、公園のベンチなどで着替えることもできる。周囲から見たら「あの人は何をしているのか?」と不信に思われるので、あくまでひっそり隅の方で。
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■移動ランにおすすめのアイテム
では実際に移動ランを実践する際、いったい何を持っておけば良いのか。仕事道具は当然ながら人によって違うが、いくつかおすすめのアイテムをご紹介しておこう。
■カバンは2つ
走るときは、やはりランニング用のバックパックがおすすめ。そのため、仕事用と2つのカバンを持つことになる。そこで仕事用のカバンに“大きくて、小さくたためる”ものをチョイスしたい。筆者は、写真のようなトートバックを愛用している。中は、折りたたんだバックパックを入れても余裕のスペース。外見も合皮製なので、ビジネスで持っていても大きな違和感はない。
走る際には、このカバンを入れ替え。小さくたたんだトートバックを、バックパックに収納する。筆者は20Lのバックパックを利用しているが、持ち運ぶ荷物によって最適なものを選ぼう。
■できればシューズは1つに
最近はビジネスシーンで履いていても、見た目がおかしくならないランニングシューズも売られているようだ。筆者は服装がラフなのであまり関係ないが、一応カラーはブラックにしている。シューズは折りたためず場所を取るので、できれば1つで完結させたい。ただし走ると蒸れて臭くなるので、靴下は変えるように。
■電子機器は濡れ防止
仕事に欠かせないアイテムといえば、やはり携帯電話&スマートフォンとパソコンだろう。これら電子機器は、特に取り扱いが注意だ。結論から言えば、必ず“濡れ防止”を行おう。雨が降っていなくても、汗で濡れてしまうこともあり得る。
筆者の場合、ジップロックにノートパソコンを入れている。しかも、パソコンは二重袋で厳重に。これまで移動ランでパソコンが濡れたり、壊れたりしたことはない。もちろん走る際にも、できるだけ揺らさないように。走り方の問題にもなるが、バックパックが大きく揺れるような、無駄のある走りにならないよう注意して欲しい。
■時計はファッションに合わせて
移動ランでは時間管理が大切。スマートフォンでも代用できるが、できれば時計を身に付けたい。ただしいわゆるビジネスウォッチは、走るのに向いていない。腕周りで動き、擦れてしまうこともあるだろう。そのため、可能な限りランニングウォッチを選ぼう。最近はデザインも多様化し、ビジネスシーンでも使えそうなアイテムも揃えられている。仕事着のファッションに合わせた、ランニングウォッチ選びを心がけて欲しい。
筆者はいつも打ち合わせや会議などで都心に出ると、自宅のある郊外まで走って帰っている。移動時間をランに切り替えれば、同じ1日という時間内で普段よりたくさん走れるし、交通費も抑えられる。何より、満員電車に揺られるよりずっと健康的だ。
頻繁に走るならば、会社付近のランニングステーションを契約しておき、毎日走って通勤する手もある。無理に走る時間を作ろうとするのではなく、まずはちょっとした工夫からランニングを始めてみてはいかがだろうか。
(文/しらべぇ編集部・三河賢文)