【もはや文化祭】8つのミッションをクリアせよ!親子で楽しめる「ファンラン」とは?
ランニングを楽しむ人がますます増える昨今。いま、ちょっと変わった「ファンラン」というイベントが密かに広がりを見せている。これは一般的なマラソン大会とは異なり、「Fun(=楽しむ)」ことをメインとしたランニングイベントだ。
2015年4月18日(土)、神奈川県相模原市にある「さがみ湖プレジャーフォレスト」を舞台に、新しいファンランイベントが行われた。その名も「サバイバルラン」。略して“サバラン”である。生き残りをかけた過酷なレース…そんな印象を受ける人も多そうなこちらのイベント。
今回は、この大会のレポートを通じてサバイバルゲームとランニングとをミックスさせた「サバラン」の内容をご紹介しよう。
画像をもっと見る■制限時間なし!小学生からも参加できる!
コースは全長約4km。小学生から参加できるだけあり、距離としては誰でも走れそうだ。午前10時を初回スタートとして、それから30分毎にウェーブスタートとなる。
ちなみに、自然豊かなコースを舞台としていることもあり、コース上は禁煙。距離が短いため、給水ポイントなどは設けられていない。当日は多少暑かったためか、スポーツドリンクを持つ人もあまり見かけなかった。
いよいよスタートである。
ファンランだからと侮る無かれ…。スタートからいきなり山道に入り、足場が悪い。
楽しむことがメインということもあり、最初から歩いている参加者も見られた。
コースを進むにつれて、そのタフさに驚かされる。アップダウンが厳しく、走り慣れていても息があがってしまうほど。下りは、スピードが出すぎて止まれなくなってしまう。
後ほど細かくご紹介するが、このイベントではコース上に8つのミッションがある。このミッションをクリアして、前に進んでいくのだ。ミッションを通過すると、再び坂道…という繰り返し。筆者は2周させてもらったが、しっかり走ると良いトレーニングになる。
ゴール地点はスタート地点のすぐ近く。最後の坂を登り切ると、ゴールゲートが目に飛び込んできた。
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■一挙公開!これがコース上に設置されたミッションだ!
前述した通り、コース上には8つのミッションがある。そう、「サバイバル」とは、このミッションを乗り越えてゴールまで生き残れということなのだ。いったい、どんなミッションが用意されていたのか?
1)いたずらなキャットウォーク
両足を揃えてちょうど程度の細い幅。そんな不安定な板で作られたキャットウォークを越えていく。見た目以上に、下りでは上手く進めなかった。
ちなみに、キャットウォーク後の登り坂が、今思えば驚くほどの勾配。上から見ると分かるように、キャットウォークは3回の昇り降りでできていた。
2)戦慄のクモの巣
複数の木にビニールテープが張り巡らされている。ベタベタしたり電流が流れたりするわけではないが、このビニールテープを掻い潜って進めというのだ。
決して難しいものではない。しゃがんだり跨いだり。大人より、小さな子どもの方が得意そうである。仮装している人もいたが、服装によっては結構イライラしたのではないだろうか。
3)ぐらぐら丸太のハッスルロード
長細い丸太が4本、左右に2本ずつ置かれている。この上を進み、折り返して帰ってくる。
見た目にはぐらぐらと不安定そう…だが、心配しすぎだった。乗ってみると、ほとんど揺れることはない。安全面からだろうか、要するに“板渡り”となっており、スタッフの方も「揺れないから大丈夫だよ」と言っていた。
4)伏兵のラビリンス
物々しい雰囲気のゲート。その先からは、何やら銃声のような音が聞こえてくる。
ゲートを潜ると、折り返しの長い道のりに板や丸太などが置かれている。これで、敵からの攻撃を避けろということか…。が、いつまで経っても何も飛んでこない。
油断していたら、銃を持った兵士が現れた! そう、ゲートの外で聞こえたのは、この兵士が放つ銃声。もちろん実際に弾は撃たれないが、いきなり「バッ!」と現れるのでビックリ。思わず「うわっ」「きゃっ」と声をあげる参加者もいた。
5)縦横無尽のクリフネット
これは、なかなかの難関! 小さな子供は、一緒に参加したお父さん・お母さんに支えてもらいながらチャレンジしていた。実際のネットは揺れ動き、高さもあってなかなか面白い。しかし…
到着からネット到着まで10分以上。ものすごい混雑である。ゆっくりしか進めないので、まぁ当然といえば当然の状況。面白いのだが、次回の改善に期待したいポイントだった。
6)史上最速のほふく前進
低く張られたネット。想像されている通り、この下を這い、ほふく前進で進む。
軍曹(?)が掛け声を掛けるとスタート。2〜3人一組で、自然と競う形になっていた。
7)難攻不落の脱出ルート
「史上最速のほふく前進」をクリアすると、すぐ目の前に現れる。4つの高い台を、乗り越えて進むミッションだ。
左右に分かれており、左は子供用に低くなっている。身軽に片手をついてジャンプする人もいれば、「よいしょ」と乗っかって越えていく人も。カッコつけると、脚を引っ掛けて転んでしまいそうだ。
8)狙い撃ちの森
ついに最後のミッション。なんだか、名前からしてサバイバル感があるじゃないか。
渡された銃で、コースに配置された的を撃つ。しっかり狙わないと、的が光らない。なかには、角度などで手こずる人も。高さも様々なので、意外と面白い。
すべての的を撃てたら、銃を返してゴール! 最後は体力的消耗のないミッションなので、走って疲れた身体もいつしか落ち着いている。子どもなら、この銃を持っただけでテンションが最高潮に上がることだろう。
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■ほかにもファンランには楽しみがいっぱい!
このイベント、走って終わりではない。まず楽しいのは、いろんなコスプレ参加者がいること。
こちらはサバイバルゲームのプレイヤーさんだろうか?本格的だ。
こちらは囚人。理由は分からないが、この他にも同じコスプレが何組か見られた。
マリオ&ルイージも、“サバイバル”と聞いて参戦した様子。もしかしたら、キノコを探しに来たのかもしれない。
他にも、“5人組サバゲーアイドル”なる「転校少女歌劇団」のライブが開催。可愛らしい歌声に、ステージ前には大勢の人々が詰め寄っていた。
子供を遊ばせられるスペースや、飲食も完備。イベントは小学生以上のみ参加可能だが、これなら小さなお子さんのいる家庭でも、皆で遊びに来られるだろう。
がっつり走るマラソン大会だけでなく、仲間と一緒に楽しめるランニングイベント。その中でサバランはゲーム性が高く、カップルや親子で参加してもらいたいイベントだと言えよう。
(文/しらべぇ編集部・三河賢文)