税込200円のB級グルメ!?大阪新世界の ディープな居酒屋「酒の穴」へ行ってみた
高くて美味しいのはあたりまえ。でも、金銭に関わることにシビアな大阪では、安くておいしいお店でないと生き残っていけません。
大阪・通天閣のお膝元、新世界。ここは串かつ屋の密集地となっており、にぎわいを見せています。
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■地元密着型の飲み屋「酒の穴」
新世界周辺は、安くて庶民的な飲み屋が多くあり、酒好きの穴場として有名。派手な串かつ屋が並ぶ路地の間を入ると、場末感が心地いい地元密着型の飲み屋が並んでいます。
今回ご紹介する「酒の穴」は、そんなディープなお店のひとつ。店の雰囲気からは、入店するのに少し勇気がいるかもしれません。
でも、大阪では数多くのグルメ雑誌に掲載されているお店なので、ご安心を。
おでんや鉄板焼き、串かつなどお酒に合う一品料理が格安で提供されていますが、ここの名物は居酒屋なのに八宝菜。
小皿ですが、これで200円(税込)という、驚くべき価格です!
名前は「八宝菜」ですが、なぜかじゃがいもが入っており、味付けも和風。餡にあまりとろみがなく「野菜たっぷりの和風スープ」といった感じ。
このような、名前とはマッチしない味がたまらない! 関西風のあっさりとしたダシが、野菜にしっかりと染みています。何度も言いますが、これで200円です!
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■なぜ新世界には安いお店が多いのか?
新世界周辺は、あいりん地区と呼ばれる日雇い労働者の町として有名。
観光地として発展し、串かつ屋が乱立している場所も、少し前までは決して治安がいいとは言えず、一般人が足を運ぶ場所ではありませんでした。
そんな中、庶民的な居酒屋が多くできたのは自然なこと。周辺の環境が変わっても、今までのスタンスを変えずに安くておいしいものを提供しようと頑張っているのです。
ほどよく酔って2,000円でお釣りがくる。大阪観光でお好み焼きや串かつには飽きた人、大阪で穴場のお店を探している人は一度新世界を探索してみては?
【酒の穴】
住所:大阪府大阪市浪速区恵美須東 2-4-21
営業日時:月~水、金~日/10:00~21:00
定休日:木曜
(文・写真/しらべぇ編集部・ニャック)