【だから何?】飲食店員の「1万円入りまーす!」が65.5%の客をイラつかせていた事実
■ある日のレジ前
ここは大手チェーンの讃岐うどん店。ぶっかけうどん(小)にかしわ天となす天をセットにしたところ、お会計は879円でした。
財布から千円札を取り出そうとしたところ、あいにく大きいお札しかありません。
仕方なく、一万円札をバイト店員に手渡したあなた。
「一万円お預かりしまーす!」
レジに一万円札をしまい込んだ店員。そして、次の瞬間。
「いっちまんえん入りまーす!」
その店員は、周囲の同僚たちに一万円を預かったことを高らかに叫んだのです。ところが、その一万円札にチェックが入るわけでも、お釣りを確認されるわけでもなく、一万円札はレジの中にしまわれただけ。
何事もなかったかのようにお釣りを受け取ったあなた。
こうしてお会計は終わりました。
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■65.5%が店員の「一万円入りまーす!」にNO!
このような一万円札を巡るやりとりを経験したことがある人は少なくないでしょう。五千円札や千円札には決して起こらない一万円札が入ったときにだけに発生するかけ声。
これに疑問を持つ人が無視できない数で存在していたことをご存知でしょうか。
【質問】飲食店員が大声で言う「1万円入ります」はいらないと思いますか?
いらないと思う:65.5%
いらないとは思わない:34.5%
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■「めんどくさい客扱いされてるのでは」「内輪感が漂ってウザい」
実に、6割以上の人が高額紙幣を預かったときのかけ声を不要と感じていたのです。彼らは、その理由を次のように説明します。
「お釣りの確認をもう一人のバイトに確認してもらう作業のために言ってるのはわかる。だが、声が大きすぎる」(30代・男性)
「あの大きな声を聞くと、大きい紙幣でしか会計できなかった自分がめんどくさい客扱いされているのではと感じる。やめてほしい」(50代・男性)
「日本に来た海外の友人が『日本人は大金が入るとありがたがる文化があるのかい?』と尋ねられて恥ずかしかった」(30代・女性)
「内輪感が漂っていてウザい」(20代・男性)
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■なぜ一万円札を預かったことを高らかに叫ぶのか?
この問題について、貴重な意見を聞くことができました。4年前、大手讃岐うどんチェーン店でアルバイトしていたHさん(女性・26才)は、当時、レジで一万円札を受け取った場合にそれを店員同士で共有するよう指導されていたといいます。
―なぜかけ声をかけていたのでしょうか?
それはバイトだった私にはよくわかりません。
―お釣りのミスを防ぐためにチェックしてもらうため、ということではないでしょうか?
いえ、その作業はありませんでした。うちのチェーン店の会計はレジ機械に紙幣を入れると自動的にお釣りが出てくる仕組みだったのでお釣りを別の店員が確認することはありませんでした。
―では、なぜ「一万円札入りまーす!」のかけ声をしていたんですか?
一度社員の方に聞いてみたことがあるんですが、「わからない。そういう決まりだから」としか言われませんでした。私もわからず言っていましたが、不要という意見があることには納得できます。
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■何気ない行為が客をイラつかせていた?
店によってその理由は様々と言えど、何気ない従業員同士のルールが時に客を不快にさせている事例は他にもありそうです。今後も、客と店員のコミュニケーションを巡る問題を追求していく必要があるでしょう。
(文/しらべぇ編集部)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年4月17日~2015年4月20日
対象:全国20代~60代 男女計1684名