日本でしか通用しない?TOEICは英語が苦手な日本人向けにつくられた!
ユニクロや楽天などの大企業をはじめとして、社内公用語に英語を起用する企業が話題となりました。公用語化まではいかなくとも、英語力が重視される現代。
そこで、英語力をはかる尺度として用いられているのが、「TOEICテスト」のスコアです。
■そもそもTOEICとは?
TOEICとは、英語を母語としない人のための「国際コミュ二ケーション英語能力テスト」。
アメリカの非営利テスト開発機関であるETSが開発・制作し、日本では国際ビジネスコミュニケーション協会が実施・運営しています。
一般企業の基準で、TOEICスコアの最低ラインは600点とされています。この点数は、英検でいうとおよそ2級に相当。また海外部門を持っている企業では、730点以上の点数が必要だそう。
関連記事:英語勉強から放送アウトなトークまで… 注目すべきネットラジオ番組4選
■就職活動においてステータスとなるTOEICスコア
国際ビジネスコミュニケーション協会によると、2015年新卒の就活生に対するアンケートにおいて、「就活に向けて取得した資格第1位」は、TOEICテスト。
エントリーシートに書いた資格ランキングでも、「普通自動車免許」に次いでTOEICスコアは第2位という結果に。
NTTコミュニケーションズや住友不動産、アサヒビールなど、数多くの企業がスコアを利用しており、ソフトバンクはTOEIC 900点以上を取った社員に100万円の報奨金を支給しているとか。
このように日本では広く普及しているTOEICテストですが、実は世界的にみると通用するのはごく限られた地域でしかないのです。
関連記事:元家庭教師が伝授!受験生に教えたいけど教えられない効果抜群の英語勉強法とは?
■ネイティブスピーカーにとっては「TOEICって何?」
TOEICテスト受験者の9割以上を占めるのは日本人と韓国人。英語圏の国々では、TOEICテストの存在すら知らない人も多いのです。
英語環境下の大学・大学院などの高等教育機関における英語コミュニケーション能力を測るTOEFLテストを日本人にもわかるように簡単にして作られたものがTOEICテスト。
日本においては英語力を示す有効な指標ですが、せっかく高得点をマークしても、スコア自体は海外では宝の持ち腐れ的になるのかも。
(文/しらべぇ編集部・かずきち)