【旬のグルメ】5月の魚「初ガツオ」すでに食べた人の割合は?
日本列島は縦に長いので地域差はあるものの、古くから関東地方で「5月の魚」といえば、カツオ。
目には青葉 山ほととぎす 初鰹
カツオを食べるとき、必ずといってもいいほど頭に浮かぶこの一句は、日本でもっとも有名な俳句のひとつだろう。
作者は、松尾芭蕉とも同門だった江戸時代の俳人・山口素堂。
俳句において、季語をいくつも使うのは「季重ね」といって避けられることが多いが、季語を3つも使いながら「目に映る新緑の美しさ」「ほととぎすの鳴き声」「カツオの味覚」と、それぞれ違った感覚に訴える名句である。
江戸っ子が「女房を質に入れてでも食べたい」と憧れ、またそれほど高価だった初ガツオ。今年すでに食べた人は、どれくらいいるのだろうか?
アンケートサイト「マインドソナー」を使って、調査してみた。
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■初ガツオをすでに食べた人は4人に1人
およそ4人に1人がすでに食べているが、 意外と少なく感じられないだろうか?
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■「5月が旬の魚」は地域によってさまざま
カツオは、海水温が上昇すると黒潮に乗って北上する魚。日本海や瀬戸内海での漁獲高は、多くない。ちなみに、日本海で時おり獲れるものは「迷いガツオ」と呼ばれて珍重されている。
各県や漁協のサイトで発表されている「5月が旬の魚」は、以下のようにさまざまだ。
【県別「5月の魚」】
・静岡県:カツオ
・和歌山県:カツオ・イサキなど
・福岡県:サザエ・ヤリイカ・マダコなど
・広島県:マダイ・クロダイ・メバルなど
・島根県:岩ガキ・ノドグロ・ハタハタなど
・北海道:アイナメ・ウニ・ヒラメなど
■カツオは新鮮なほどおいしい! 食べ残ったら…
©iStock.com/toshiro1015
このように東京を中心に、おもに太平洋側で珍重される初ガツオ。食べ方は、叩きや刺身が一般的だ。
熟成でうまみが高まる白身魚や大型のマグロなどと異なり、赤身のカツオは、鮮度が高いほうがおいしく食べられる。
叩きで1サク買ってしまうと食べ残すことも多いが、醤油・酒・砂糖に臭い消しのしょうがを合わせて、さっと角煮にすれば、ちょっと日がたっても大丈夫。
季節がとどけてくれる美味しさを、上手に暮らしに取り入れたい。
(文/しらべぇ主筆・タカハシマコト)
【調査概要】
方法:アンケートサイト「マインドソナー」
調査期間: 2015/05/19 – 2015/05/22
対象:全国10代~50代男女438人