怪人に襲われた時の傾向と対策(スーパー戦隊編)【出口博之のロック特撮】
こんにちは、白ポロ+眼鏡でおなじみのMONOBRIGHT、ベースの出口です。
特撮番組では、私たちの住む世界はいつも様々な敵に狙われています。敵のほとんどは組織化され、どこかに拠点を置き、あらゆる武器の開発を進め、侵略の準備を整えているのです。
その脅威から私たちを救ってくれるのがヒーローですが、事前に敵の本拠地が判れば、ヒーローが駆けつける前にこちらからある程度先手を打つことができるのではないでしょうか!
そこで、今回は様々な敵が現れるスーパー戦隊シリーズを例に、登場した敵の本拠地の分布、そして、傾向と対策を練ってみたいと思います。
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■作戦の第一歩は、敵の内情を探ることから
スーパー戦隊シリーズは現在放送されている『手裏剣戦隊ニンニンジャー』で第39作品目になりますので、敵の総数は39となります。
しかし、『轟轟戦隊ボウケンジャー』(2006年放送)や『天装戦隊ゴセイジャー』(2010年放送)には複数の敵組織が登場するので、厳密に敵組織の数とすると44になります。
敵の拠点は、地上、地底、海底、地球外、異世界の5つに分類することができます。44の敵を私の独断と偏見でソートすると以下になりました。
この結果から、それぞれの傾向と対策を練っていきましょう。
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■こちらにも勝算がある! 地の利を活かした防衛線を張ろう
一番オーソドックスで王道な拠点の位置は、地球(地上、地底、海底)です。
地球は支配や侵攻などの目的の場所でもありますから、ここに拠点を置くのは当然のこと。敵は人智を超えた圧倒的な力で侵攻してきますが、ここは私たちの地球。「こちらが敵を包囲している」とも言えるのです。
地上であれば陸戦兵器や見張り役の哨戒(しょうかい)機を配備、地底であればソナーによる警戒と監視を行いましょう。
唯一厄介なのは、海底。今の技術では、隅から隅まで深海を探索するのは容易ではないので、水中探査は諦め、レーダーを用いて浮上してきた所を水際で叩く作戦が、もっとも現実的で効率的でしょう。
絶対に敵の手には渡さないぞ!
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■警戒を怠るな! 地球外からくる脅威の対策
地球では私たちにも対策の手はありましたが、地球外、いわゆる宇宙からくる敵はどのような対策が有効でしょうか。
惑星間を移動できる技術力の前では、こちらの攻撃は有効打ナシ。今できることは人工衛星やレーダーを多く配備し、あらゆる方向から常に監視を怠らないことです。
しかし、敵に比べ私たちの技術力は乏しいですが、なんとか頑張って敵の技術を奪取し、解析して技術力をこちらに取り込みさえすれば、こちらにも勝機が!
敵の技術を転用し、いよいよ反撃に転じる展開はハリウッド映画並みのカタルシスがあります。というか、このプロットはまんまハリウッド映画ですね。
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■常識は一つも通用しない!神出鬼没の脅威への対策
最後は異世界から迫りくる脅威について対策を練りましょう。
異世界とは、異次元、亜空間など、こちらの世界とは空間的に断絶された場所と言えるでしょう。対策としてはもうね、これは無理。
例えば『侍戦隊シンケンジャー』(2009年)の敵、「外道衆」の拠点は三途の川。現世とあの世の境目の川には、行ってしまうと戻れない可能性の方が高いです。
私たちでは手出しできない異世界ですが、技術によって解決できる例があります。
『特命戦隊ゴーバスターズ』(2012年)の物語では、転送研究センターなる施設でのコンピューターウイルス暴走事件が発生。被害拡大を止めるために、研究員たちは暴走したコンピューターを亜空間に研究施設ごと転送します。
その後、亜空間で施設を根城にした「ヴァグラス」が侵攻してくるのですが、人類には亜空間を認識する技術力があるので、なす術がない訳ではありません。そう考えると、一日も早い科学進歩が望まれます。
様々な方向から侵攻してくる敵組織は脅威ですが、侵攻ルートさえ把握できればこっちのもの。あとはいつ敵が襲ってきてもいいように、撃退などのシミュレーションは欠かさず行いましょう。
昨日まで空き地だったあなたの家の隣にも、敵の本拠地が突如として現れるかも知れませんからね。
(文/MONOBRIGHT・出口博之)