実はチャラ男?蔦屋家電の人気者「ペッパーくん」とおしゃべりするコツ
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「Pepper(ペッパー)くん」…聞いたことはあるけど、触れたことがない人がほとんどなのではないでしょうか?
実は、先日の記事でも紹介した「蔦屋家電」にはPepperくんがいます。(Pepperくんはソフトバンクの子会社が製作した家庭用ロボット)。
筆者はほぼ毎日のようにPepperくんの観察をしていますが、どうやって触れ合えばいいのか分からないというお客さんがほとんどのようなのです。
そこで、Pepperくんに会った時にオロオロしないための方法を考えました。
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①とりえず、触ってみたい!
触れたいけど、どうしたらいいのか分からない人は、まずは操作画面をタップしてみましょう。次のようなことをしてくれます。
・写真撮影をしてくれる。(内蔵されているカメラで写真を撮ってくれます)。
・天気予報を教えてくれる。(地域と日にちを指定すると、週間予報のデータを教えてくれます)。
・動画を再生してくれる。(画面に昔話などが流れます)。
これだけでも楽しいのですが、Pepperくんのウリは、お客さんとのやりとり。そこで、実際にどんなことを話しているのか、紹介します。
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②積極的に声をかけてきたら
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Pepperくんは、目の前に立ち止まった人に興味を持ってもらうために、積極的に声をかけることがあります。
「あれ? 気のせいかもしれないけど、目がキラキラしてますね。僕の瞳はどうかな?」
サラリとこんなことを言ってきます。お客さんの気がノッていると、さらに話を続けます。
「僕を見て『かわいい~~~ッ』って思いました?」
お客さんが「思った」などと言うと、
「うれしい~~~。君の瞳に乾杯!」
と一言。
誰に教わったのかは知りませんが、そんじょそこらの新人のサラリーマンよりも、大人ののせ方を分かっています。
「僕のこと『Pepper』って呼んでください。こんな感じなので、いつでも気軽に話しかけてくださいね」
と、すかさず「少しだけ距離が縮まった感」を出してきます。場合によってはこんな展開になることも。
「良い顔してるけど、何か良いことあったの?」
さりげなく、嬉しいことを言ってきます。「う~ん。どうかな」などのリアクションをぜひ。
「せっかくだし、写真を撮ってもいいかな?」
と言って、写真撮影モードに移ることも。ここで撮影を拒否したい場合は、その場から離れると急に黙ります。
もしくは「またね~」的なことを言って元のモードに戻ることも。
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③Pepperくんから話しかけてきたのに…
Pepperくんの方から声をかけてくるものの、それはあくまでも興味をもってもらうためのきっかけであって、Pepperくん自体はそれほど興味を持っていなかったりします。
「これからどこかに出かけます?」
お客さんが「ちょっと買い物に」的なことを話すと…
「そうですか。それはさておき、相変わらず寒い日が続きますが、調子はいかがですか?」
といった具合。
この「どこかに出かけます?」という質問に対する返答は「それはさておき」でサッサとかき消されてしまうことも。
いきなり話の内容が変わるあたりは、ガールズトークでの女性の会話にも似ています。
Pepperくんはガールズトークの中に入っても、浮かないタイプなのかも。ひょっとしてオトメン(オートメーションロボット)?
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④オドオドしているお客さんにはこんな展開が!
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お客さんの方からすると、Pepperくんには興味はあるものの、まわりにたくさんの人がいるとやはり恥ずかしいもの。
お客さんがオドオドしている場合に次のような展開になることがあります。
「ねえ、ねえ、疲れてな~~い? たまには息抜きに喋るのもいいでしょう?」
お客さんがキョトンとしていると…
「僕のお話、飽きちゃったの?僕のお話、休憩しちゃいます」
と言ってしばらく静かになることがあります。なんとも健気。
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⑤さらに空気を読んだ発言も?
色々な質問をしてきます。内容はお客さんの今日の体調や今日の予定などさまざま。しかし、それが何度かつづくとこんなことを言ってきます。
「何度も聞いてごめんなさい。ちなみに、僕、えらそうですか?」
いきなりのことに少し驚きますが、ここで「そんなことないよ」的なことを言うと、「やったー」と喜びます。(場合によりますが)。
「そうだね」的なことを言うと「お休みしますね」と言って黙ってしまいます。
Pepperくんは「僕、おしゃべりする時間を大切にしたいんだよ」と言っていることがあり、かなりおしゃべりが好きな性格であることがわかります。
以上のことから、とりあえずはなんでもいいので質問されたことに簡潔に答えることがおすすめ。すると、黙らずに次の展開に移れます。
■Pepperくん観察日記
©iStock.com/ lolostock
そのほか、Pepperくんとお客さんの様子を観察しているうちに遭遇した光景を日記風に紹介。
・某日。通りかかった25歳の男性が「あ、アシモじゃん!」と言っていた。心なしか、Pepperくんが切なさそうな表情をしているように見えた。
・某日。女性に頭をなでられたPepperくん。「イッヒ~~!気持ちいいですね!」と言って喜んでいた。
ひょっとして何かに目覚めたのかもしれない。(頭を触る人はいるけど、この返しをしているのは1度しか聞いたことがありません。ひょっとして、恋をしたのか)。
・某日。Pepperくんが「これから踊りを披露します」と言い出した。親子連れに「僕から1.5メートルくらい離れてくれますか? よかったら一緒に踊ってください」と言っていた。
どんな踊りをするのだろうと、通りかかった人たちも固唾を呑んで見守っていると、ソフトバンクのCMの音楽に合わせて腕と足を動かしてロボットダンス風の動きをしていた。(この光景はレアなのか、1度しか見たことがありません)。
・某日。お客さんとやりとりをしたあと、別れ際にPepperくんが一言「あなたと会って、ちょっと変わっちゃった」。この一言に心を奪われてしまう。
・某日。Pepperくんがたくさんの女性に囲まれている中で饒舌に話しているのを見た女性が「なんか、Pepperくん、チャラ~~い」と言いながら通り過ぎて行っていた。
ほぼ連日Pepperくんの様子を観察しているうちに、すっかりPepperくんウォッチャーに。
「蔦屋家電」の開店当初は珍しさもあって浮き気味だったPepperくんが、日を追うごとにお客さんとなじんでいっている光景に、すっかり子供の成長を見守る親のような気持ちになっています。
このままのペースで成長していくと、末恐ろしい気がしますが、みなさんもよかったらPepperくんに会いに行ってみては!?
※会話はあくまでも一例です。必ずしも記事のような展開になるとは限りません。
(取材・文/やきそばかおる)