漫画の世界にも現実世界にも存在する“わかりやすい名前”【黒田勇樹の妄想的語源しらべぇ】
「名は体を表す」と言いますが、「ユーキくんだけに、ユーキ出して」とか言ってくる奴を、全員土に還そうと思っているのに実行へ移す勇気のない、俳優/ハイパーメディアフリーターの黒田勇樹です。こんにちは。
このコラムでは、子供の頃から芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、様々な「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べ、妄想をふくらませていこうと思います。
以前、「動物界のわかりやすいネーミング」について、記事を書かせていただきましたが、これは動物に限ったことではなく人間界、特に創作のキャラクターであったり、芸名やペンネームなどのネーミングでも、色々な「わかりやすい名前」が存在します。
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■漫画界ナンバーワン。
「わかりやすいネーミング」は創作の中で、観客や読者にキャラクターを覚えてもらう有効な手段です。
例えば、「黒田といえば殺し屋」みたいなイメージありませんか?これも「犯罪者を刑事が”クロ”と呼ぶ」だったり、黒という色が闇を思わせ、闇社会、裏社会を簡単に連想させます。
一見普通の名前であっても、この様にキャラクターに沿ったネーミングは作品を彩る、重要な要素になります。
筆者が「このネーミングは凄い」と、震えたナンバーワンがこちら。
「伊知川 累」
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漫画「まじかるタルるートくん」に出てきた、主人公をいじめる女の子の名前なのですが、
読み方分かるでしょうか?
「イジガワ ルイ」
なんてわかりやすい!
そうです、彼女は「意地が悪い」んです。まじかるタルるートくんには他にも、ヒロイン「河合 伊代菜(カワイ イヨナ)」だったり、悪役「座剣邪寧蔵(ザケンジャ ネイゾウ)」など、秀逸な「わかりやすい名前」が沢山登場します。
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■現実世界ナンバーワンは、「ろくでなし子」さん
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現実世界のわかりやすいネーミングナンバーワンは、なんと言っても今話題の「ろくでなし子(ロクデナシコ)」さんでしょう。
筆者も交流がある方なのですが、事件の違法性等については裁判所に判断して頂くとして、「彼女のしたい活動」の本質を捉えた、素晴らしくわかりやすいネーミングだと思います。
「まんしゅう きつこ(マンシュウ キツコ)」「ぱいぱい でか美(パイパイ デカミ))」「人妻 にゃんこ(ヒトヅマ ニャンコ)」…「わかりやすい名前界の勇者たち」挙げていけばキリがありませんが、筆者はこういうネーミング、大好きです。
皆様も何かに名前をつけるときは、「わかりやすさ」意識してみてはいかがでしょうか?
(文/ハイパーメディアフリーター・黒田勇樹)