【要注意】電子レンジでチンしちゃいけない食べ物たち 上手にレンジを使う3つのコツも!
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前回の「電子レンジでチンしちゃいけない容器」に続き、今回は“チンしちゃいけない食べ物”をおさらいしていきたいと思います。
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■膜のある食材
殻や膜で覆われたものは、温度が上がると中の水分が膨張し、殻や膜が抑えきれずに爆発する危険があります。卵はこの典型例。電子レンジで卵を調理する際は、専用の調理道具を使うか、割りほぐして膜や殻のない状態にしてからにしましょう。
この他、殻がついたままの銀杏・栗もやめておいたほうがよいでしょう。薄い膜で覆われているレバー・イカ・ソーセージ・たらこなども危険です。野菜や果物でも、薄い皮に覆われているトマトやぶどうは、丸ごと加熱すると皮が破れ、中身が爆発して飛び散る可能性があります。
電子レンジにかける場合は、殻や皮をむく、細かく切る、串やフォークで穴をあけるなどし、蒸気が殻や膜内に溜まらないようにしてください。
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■とろみのある液体
カレーやトマトソースなどドロドロしたものは、マグマのように周囲にソースが飛び散ることがあります。液体を加熱して沸点に到達した後の急激な沸騰で、「突沸(とっぷつ)」という現象です。温めすぎに注意し、かつ電子レンジ庫内が汚れないよう、ふんわりとラップをかけましょう。
また、味噌汁やコーヒーなどでも温めすぎると突沸が起こることがあります。高温の液体の飛散は火傷にもつながります。温めすぎたと思うときには、しばらく待って少し庫内で温度が下がるまで待ち、突沸が起きていないか確認してから電子レンジをあける習慣をつけましょう。
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■芋類
水分が少ない里芋やさつま芋、じゃがいも、かぼちゃなどをそのまま加熱すると、水分が蒸発しきってしまい、煙が出て、焦げて炭の状態になってしまうことがあります。同様の理由で、焼き芋やドライフルーツ(レーズンなど)もそのまま加熱すると、最悪の場合には発火する危険もあります。
芋類は一度水にくぐらせ、さらにラップで包んで水分が逃げない状態で加熱しましょう。または耐熱容器に芋類を入れ、干からびないように大さじ1~2程度の水を一緒に入れ、ふんわりラップをかけて加熱してください。
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■刺激物
乾燥唐辛子を作るときや食べるラー油を作る際、電子レンジを使うと書いてある場合もありますが、一度に大量の唐辛子など刺激物を電子レンジで温めるのは控えましょう。加熱後、ドアをあけると刺激の強い蒸気が出て目や喉がヒリヒリします。
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さて、電子レンジで温めたときに、加熱ムラを経験したことはありませんか? 続いては、電子レンジとうまくお付き合いする、ちょっとしたコツを紹介します。
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■食材は平らに等間隔に置く
電子レンジは、食材にマイクロ波が入り、水分子が振動することで温まります。マイクロ波は、食材が分厚過ぎると入っていけません。ですから、ごはんや挽肉など薄く包めるものは、冷凍する時には薄く包むようにしてください。
また電子レンジに入れるときも、1か所にまとめてしまうとマイクロ波が入りにくくなります。できれば均等に全体に並べるように配置しましょう。
■途中で一度かきまぜる
野菜と肉を一緒に加熱した場合など、肉ばかり温まって野菜は生っぽいことがあります。また冷凍食品を表記通りにチンしたのに、真ん中が冷たいことも…。これが、加熱ムラ。
途中で一度全体をかき混ぜると、加熱ムラがなくなりますよ。冷凍食品の場合は、表記された時間の半分で加熱し、中身を混ぜてから残り半分の時間を加熱しましょう。
■チンしてすぐに開けない
加熱したあと、蓋やラップをそのままにして、2~3分蒸らしてから食べましょう。特に魚や肉は、中までしっかり熱を通すところまで加熱してしまうと、外側はすでに固くなってしまうこともあります。
まだ中心は少し生っぽいかなと思う8割程度加熱して、あとは蒸らしにより中まで熱を加えるようにしましょう。電子レンジでも、お肉やお魚がふんわり仕上がります。
上手に電子レンジを使って、美味しいごはんを作ってくださいね!
(文/精進料理研究家、食ライター・麻生怜菜)