一文字違いで致命的になる言葉【黒田勇樹の妄想的語源しらべぇ】

2015/06/18 19:00


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小さいころ、クリスマスソングの「真っ赤なお鼻のトナカイさん」を「真っ赤なお鼻のコサカイさん」だと聞き間違えていた、俳優/ハイパーメディアフリーターの黒田勇樹です。こんにちは。

このコラムでは、子供のころから芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、様々な「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べ、妄想をふくらませていこうと思います。

トナカイとコサカイのように、「響きは似ていても、まったく意味が違ってくる言葉」は多々あります。その中でも「それとそれを間違えてしまうと致命的」という組み合わせを発見したので、ご紹介させて頂きます。


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■「ミーティング」と「コーティング」

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©iStock/Torsakarin

ミーティングとは、打ち合わせや会議のこと。コーティングは、お菓子であったり工業製品の表面を包み込む作業のことです。

「ミ」と「コ」、たった1文字を入れ替えただけでとんでもない事態が起こります。

「ふんわりとミーティング」

いや! しっかりやれよ! きちんと話し合えよ! 女子か!!!

「膝を突き合わせ、朝までしっかりとコーティング」

なんか嫌だ、ムサ苦しそうでとても嫌だ。そんな環境で作られたスイーツ食べたくない。

どちらかというと「繊細」で「柔らかい」イメージの「ーティング」と、「大胆」で「固い」イメージの「ーティング」。1文字入れ替えただけで、真反対の印象になってしまうのです。


関連記事:ひとつの言葉に共存する「矛盾」が哲学を生む【黒田勇樹の妄想的語源しらべぇ】

■車の防水がとんでもないことに

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「半永久的にミーティング」

嫌だ! 結論を出そ! 結論を!

「市長が青空の下で、子供達とコーティング」

もしもこれが! トリュフの作り方だったら! ココアパウダーをふりかける作業の話だったら、とても不衛生! 子供は土とかいじった手で、普通に食べ物触るよ!?

なんかもうこうなってくると、架空の人物なのに「市長」すら不潔そう。


1文字入れ替えると意味が大きく変わる言葉、バカバカしいですがやってみると「その言葉がもつ、本来の印象」を知ることができるので、皆様も是非探して、試してみてください。

まずは「イメージ」と「ダメージ」辺りがオススメ。

「ダメージビデオ」は、すっごい痛いグラビアアイドルが出てくるビデオ。

「イメージジーンズ」にいたっては、想像上のファッションなので実際は半裸です。

ね? 面白いでしょ?

(文/ハイパーメディアフリーター・黒田勇樹

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