業界も消費者も見て見ぬふり…許されざる食品偽装【黒田勇樹の妄想的語源しらべぇ】

2015/06/25 19:00


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来年の夏は腹筋をバッキバキにしたいと思っている、俳優/ハイパーメディアフリーターの黒田勇樹です。こんにちは。

このコラムでは、子供のころから芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、さまざまな「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べ、妄想をふくらませていこうと思います。


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■腹筋といえば…

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※画像はライザップ公式ホームページのスクリーンショットです。

ユニークなCMで話題になったトレーニングジムのライザップ

CMでは「必ず返金」とうたっていたものの、実際は「協議のうえ会社の承認した場合のみ返金」としていたため、広告表示に偽りありとのことでジム入会時の会則が変更されたとのニュースがありました。

この「消費者に誤解を与える表記」、つまり「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」に抵触する事案が、もっとも多いのが食品業界」です。


関連記事:ひとつの言葉に共存する「矛盾」が哲学を生む【黒田勇樹の妄想的語源しらべぇ】

■食品業界の「深い闇」

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©iStock/gemenacom

食品業界では、商品の表記について厳密なルールが決められています。

たとえば、一度冷凍した魚を解凍したら「鮮魚」と表記してはいけないだとか、油を注入した加工肉は「ステーキ」と表記してはいけない(もしくは「※加工肉です」って書かなきゃいけない)だとか。

しかし、そんな厳密なルールが業界であるにもかかわらず、まだ一度も問題にされていない「誤表記」が存在します。

いまだかつて議論されていない業界内の暗黙の了解。筆者は本日、この深い闇を告発したいと思います。

それが、

かっぱ巻き。

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©iStock/Ryzhkov

かっぱ入ってないじゃん!!! あれに巻かれているのはきゅうりですよ! そもそもかっぱが実在しないですよ!?

「架空の生物をお寿司の具に使っています」なんて偽装が通ると思いますか!?

まず、かっぱがいることを証明してくれよ! 誰も見たことのない伝説の妖怪を1皿100円で!? 小学生だって3分も考えれば「これは、おかしい」と思うはずです。そして巻かれているのはどう見てもきゅうりです。

「きゅうりはかっぱの好物だから」というのであれば、筆者が大好きな第3のビール「金麦」を「黒田勇樹汁」として売ってもいいのですか? 僕からは1滴も汁を提供してませんよ?

「フレッシュジュース」と書いただけで食品偽装と言われるこの社会で、そんなことが通ると思いますか!?

「ポパイエッグ」とか「きつねうどん」もおかしい。ポパイは実在しないし、油揚げにキツネ由来の成分は一切使われていません。


結局のところ、消費者が声をあげなければ、政治や法律は機能しない、ということなのでしょうか?

これからもこういった「誰にも見すごされている、声に出せない『巨悪』」について、調査・告発を続けていこうと思うので、応援よろしくお願いいたします。

(文/ハイパーメディアフリーター・黒田勇樹

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