【悪事ぜんぶ言ってみ!】現役の聖職者バンド「牧師ROCKS」とは?
こんにちは、双子でタレント活動をしています、奈津子と亜希子です。
職業にまつわるイメージってありますよね。今回はそんな「職業へのイメージ」を文字通り“ブチ壊す”ような活動をしている人をご紹介します!
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■昼の顔は超イケメン〇〇、でも夜は過激な…
ベース片手に革ジャンを着るこちらの男性は、関野和寛さん(35歳)。
いかにもロックミュージシャンを想起させる出で立ちですが、本職はなんと、「牧師さん」です。
この日は、牧師ROCKSメンバーの関野牧師さんと笠原牧師さんのライブに突撃取材を敢行しました(本来は全員牧師の4人組)。
会場内にはオリジナルグッズの物販もあり、老若男女たくさんのお客さんがいました。
「牧師」としての日常の仕事では、人々の悩み相談から結婚式、そして、危篤の人へ付き添って祈るよう家族のみなさんから依頼され病院に飛んでいくこともあるという関野さん。
しかし、日が暮れると一変、ゴリゴリのロックミュージシャンの顔が姿を現すのです。
薄暗い部屋に賛美歌が流れはじめ、厳かなムードが漂うなか、関野さん率いるメンバーが突如ステージに出現。
そして、突然嵐のような激しいサウンドが!「いくぞ罪人ども!」というシャウトのあと、「アーメン」を連呼しつつ頭を揺らしてモッシュ!飛ぶ!叫ぶ!
途中のMCでは、ギター担当で同じく牧師である笠原光見さんの、
少年時代の写真がモニターに。
「やんちゃし過ぎて歯がない超絶金髪ヤンキー時代」だという衝撃の姿に客席がザワつくも、「怒らないからお前らの悪事全部言ってみ!」と、客席へ向けての懺悔コーナーが始まりました。
観客の悩みに対する“一問一答”は以下のとおり。
悩み→「日焼け止めを塗り忘れて、夏を向かえる前に変な焼き方をしてしまいました」
答え→「どうでもいいな! おそれず、カラダまるごと全て焼け!」
悩み→「私は牧師ROCKSのメンバーを愛してます」
答え→「俺も女だったら俺たちのこと確実に好きになってるよ!」
シンプルでロックな回答のあと、さらっと「さ、罪も軽くなりました」とアッサリ締め。
最後に、「ていうか、俺もキャバレーとか何度も行った(連れて行かれた?)。ごめんなさい、懺悔します。アーメン」と、ボソリご自分の“罪”を告白。
そのまま激しいオリジナルロックが続き、
「理不尽な世界。今日ざんげしても、明日はきっともっと悪い人間になってく、でも日曜日は教会で待ってるよ」
と、本職を思い出させる発言で終演を迎えました。
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■周りからの批判は?
意外性の大きい「聖職者×ロック」の組み合わせ。 ぶっちゃけ、各方面からのお咎めもあるんですか?
「最初はありましたね。でも、1回ライブに来てくださると皆さん次から楽しみにしてまた来てくださるんです。 例えば、教会に行って『今から悩みを打ち明けて下さい』と言われてもほとんどの方は緊張してしまうと思います。でもロックを奏でこっちからライブハウスやバーにでかけていけば、沢山の人が心を開いてくれます。」
― そもそも、なぜ牧師に?
「両親が元々クリスチャンなのですが、自分が大学生の頃に妹が病に倒れ危篤だった時、入院先のベッドでずっと励ましてくれたのが牧師さんだったんです。医者も看護師さんもみんなスゴイけど、こうゆう、緊急の場に飛び込んで来て祈りで励ましてくれる職業もあるのか、と思いました。それからです」
― 最近では、“超異例”のコラボもしてると聞きます。
「はい。メンバー全員が現役坊主という、“坊主バンド”のみなさんとコラボしています。全く異なった宗教の方々と対バンをすることで、毎回、無神論者から仏教徒、クリスチャン、若い人、ばあさん、お子さんまで、とにかくごっちゃで盛り上がっています」
― 今後どんな目標がありますか?
「この世は理不尽な事ばかり。そこで誰もが、もがき苦しんでると思うんです。そこでは、綺麗事ではまとめられないし、宗教で解決できないことだらけ。でも牧師ROCKSを聞くことで少しでもみんなが自由になれて重い心が軽くなれば嬉しいと思っています」
関野さんとお話することで、“牧師”という職業のイメージがすっかり一新されました。
※牧師ROCKS 8月末に初のフルアルバム発売予定!詳しくはコチラ
(文/奈津子・亜希子)