ラムネに入っているアレは「ビー玉」じゃない!最近のビー玉が美しく進化してる?
夏祭りなどでよく目にするラムネ。あの瓶の中に入っている「ビー玉」を、なんとかして取ろうとした経験があるという人もいるのでは?
ところがあのガラス玉、実は「ビー玉」という名前ではないのだ。
■ラムネの栓に使われるのは「A玉」
そもそもラムネに入っているガラス玉は、中の炭酸の気が抜けないように、圧力を利用して入り口を塞ぐ「ふた」の役割をしている。そのため、キレイな真ん丸でないと空気や液が漏れてしまう。
製造されたガラス玉は、ラムネに使えるキレイな球体のA玉と、そうでないB玉に区別され、B玉は子どものおもちゃとして流通。つまり、ラムネに不合格の「B玉」が使われるということはないのだ。
またこの他にも、ビー玉という名前はボルトガル語でガラスを意味する「ビードロ」から由来するという説も。とはいえ、これらの説について、語源の詳細は今も明らかとなっていないそう。
しらべぇ編集部が全国20~60代の男女1666名を対象に行ったアンケートでは、8割以上の人が「ビー玉の語源を知らない」という結果になった。
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■そんなビー玉が最近ではこんな使われ方を?
ビー玉を炒って氷水につけるだけで作れる、宝石のような輝きをもつ「クラックビー玉」が近年ちょっと話題だ。
クラックビー玉つくる pic.twitter.com/iBgU8uBhMw
— わたげのちよこさん (@chiyopic_222) July 30, 2015
熱した後に冷やして放置すると、無数の小さなひびが入ってキラキラ綺麗に。ただ、完成後は割れやすいため、扱いにはくれぐれも注意が必要。
クラックビー玉をアクセにしてみた♪キラキラ♪ pic.twitter.com/xbp6u3ggVn
— さゆ@夜間飛行 (@sayunky) July 15, 2015
このひびが入った状態は割れやすくなっているため、透明なマニキュアなどで補強するといいらしい。ちなみに危険視する声もあるので、作るさいはくれぐれも自己責任で…。
正直クラックビー玉(ビーズ)を家で作るのはまじでやめてほしい。
制作過程で破裂することは多々あるし、冷水に入れるとかって、熱したガラスを水につけた瞬間に熱湯になって飛び散るからほんと危ないよ…
売ってるひび割れガラスビーズですら、ちょっとした衝撃ですぐ割れるから気をつけてね。— Ichito (@nakia110) July 13, 2015
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■ところでラムネとサイダーの違いって?
実はラムネはもともと、「レモネード」(Lemonade)がなまったもの。一方、りんご酒の「シードル」(Cidre)が語源のサイダーは、明治時代ではりんご風味で、王冠で栓をした瓶に入っていた。
現代ではラムネもサイダーも、中身の飲みものはほぼ同じ。長い年月を経てふたつの定義はあいまいになり、入れる容器によって名前を区別するように。
よって、
・栓にガラス玉を用いた瓶に入っている炭酸飲料→ラムネ
・ガラス玉ではなくキャップで蓋をした炭酸飲料が→サイダー
ということなのだ。
(文/しらべぇ編集部・かずきち)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年6月19日~2015年6月22日
対象:全国20代~60代男女計1666名