今や定番スポットの「お台場」 その名前の「本当の意味」とは?
お台場といえばフジテレビ。そんなイメージを持つ人は少なくないはず。今では多くの人が訪れる定番の観光スポット。
そんな「お台場」という名前の本当の由来をご存知でしょうか? アンケートサイト「マインドソナー」を使って聞いてみところ…
そもそもの意味を知っている人は、およそ4割。気になって一度は調べたことがある人が多いようですが、半数には届きませんでした。
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■もともとは政府がつくった「お砲台場」
時は江戸時代、日本が鎖国をしていたころにまで遡ります。
開国を求めてペリー提督率いる黒船が、幕末の日本、今でいう神奈川県の浦賀沖に来航。これに驚いた幕府が、アメリカ艦隊の来襲に備えて砲台を築造。
幕府の施設には敬意を払って「御」がつけられ、そこは「お砲台場」と呼ばれました。これが「お台場」の地名の由来。「台場」とは「砲台を置く場所、陣地」という意味だったのです。
その当時、幕府は1年以上をかけて第一から第七までの台場を築造。幸いそれらの砲台は一度も使われることがなく、現在では第三台場と第六台場が残されています。
このうち、今でも行くことができるのは第三台場のみ(現在の台場公園)。
台場公園とかいう不思議な場所に迷いこんだ
RPGなら隠しアイテムか強力なボスがいるような雰囲気だな pic.twitter.com/dY5RWihIkd— ヒッジーマ (@Pacific_O13) June 23, 2015
第六台場は陸地とはつながっていないため無人島になっています。
レインボーブリッジへ歩を進めると、第三台場、第六台場が見える。このライン。当たり前だけど、ここで抑えれば江戸城まで艦砲射撃が届かないライン。その時代に遡って歩くとわかる話。#ちゃらぽこ散歩会 pic.twitter.com/1V3O8G6SDE
— yamatanuki (@yamatanuki) July 26, 2015
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■実は全国各地にもある「お台場」
画像出典:Wikipedia
北は北海道、南は鹿児島まで、全国のいたるところにお台場は存在します。
江戸時代には全国1000ヶ所以上の臨海部に、お台場があったのだとか。島国ゆえの、自分たちの土地を守る術として、お台場は重要なものだったようです。
しかし、それらがすべて東京湾のお台場のように、アメリカの襲来に備えられたものだけではありません。
たとえば、戊辰戦争のときに薩摩藩が攻撃のために設置したものなど、各地で起こったさまざまな戦乱において築かれました。お台場は、そんな先人たちの戦いの跡なのです。
(文/しらべぇ編集部・かずきち)
【調査概要】
方法:アンケートサイト「マインドソナー」
調査期間: 2015/06/27– 2015/06/30
対象:全国10代~50代男女416人