猛暑に負けない!「夏バテのときに飲むべき&食べるべきもの」徹底解説
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こんにちは。精進料理研究家、食ライターの麻生怜菜です。
今年は猛暑日が続いていたこともあり、夏バテ気味の方もいらっしゃるのではないでしょうか? 暦上は立秋を過ぎて、少しずつ過ごしやすくはなっていく予定ですが、残暑もしばらくは続きそうですね。
夏バテ予防対策としては、こまめな水分補給とバランスの摂れた食事が大切です。食の管理を心掛けて、暑さもあとひと踏ん張り! 頑張りたいところです。
そこで今回は、この時期に積極的に取り入れたい、「夏バテ対策の水分の摂り方・食べたい食材」を紹介します。特に汗で失いがちの成分や、暑さで弱った体の疲労回復に効率のよい栄養が含まれたものがオススメです。
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■水分なら水が基本。プラス麦茶がオススメ!
喉が渇いてから飲むのでは、すでに体の水分が汗などで出てしまって、カラダは干からびた状態かも…。コップ1杯(100~150ml)の水分を1日10回以上、少しずつこまめに飲むことを心掛けましょう。
汗で一気に水分が出てしまった場合は、塩分等のミネラルの補給も必要になります。この場合は、ミネラルの入った水・麦茶・マテ茶などがオススメです。
水分補給といっても、何を飲んでもよいわけではありません。ビールなどのアルコールには利尿作用があるので、かえって水分を体外へ排出させる原因になってしまいます。同様に、アイスコーヒーや冷緑茶の中に入っているカフェインにも利尿作用があるので、水分補給の目的ではノンカフェインのドリンクを選ぶと良いでしょう。
スポーツ後など、大量に汗をかいた直後は、失われたミネラル類や糖分などエネルギーも一緒に摂ったほうが良いので、スポーツドリンクもオススメです。しかし、糖分が多いので慢性的に飲み続けては太ってしまうかも。粉末を溶かすタイプであれば、少し薄めに作るという選択もあります。
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■野菜なら夏野菜が基本。胡瓜(きゅうり)・トマトがオススメ!
「お腹がすかない」と感じた時は、すでに夏バテの傾向かも。そんな時は、お素麺やざる蕎麦だけとは言わず、胡瓜やトマトなど、夏野菜をプラスしましょう!
胡瓜はカリウムが豊富で、むくみの防止に効果的です。特にビールなどアルコールを飲むときは、翌日のビールむくみを和らげるためにも、おつまみには胡瓜がオススメです。
トマトは、坑酸化作用があるといわれているリコピンをはじめ、βカロテン・ビタミンCなどの栄養素が多く、疲労感やダルさを抑え、免疫力を高め、夏風邪の予防の効果が期待できます。食欲がない時は、朝ごはんにトマトジュース1杯を飲むのも良いでしょう。
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■植物性タンパク質なら、枝豆・豆腐・納豆がオススメ!
夏バテ解消のたんぱく源としては、鰻や鰹(かつお)・豚肉・レバーなどがオススメです。
「こってりしたものを食べたくない」というときは、あっさりした植物性のたんぱく質に頼りましょう! 植物性たんぱく質といえば、お豆腐。冷奴だけでなく、胃腸が冷えて機能が弱くならないよう、湯豆腐・お味噌汁にお豆腐など、温かいお豆腐料理も取り入れてみてください。
枝豆は大豆の未熟な状態で収穫したもの。つまりお豆腐と同じ大豆なので、良質なたんぱく質が含まれています。おつまみに枝豆は、栄養素の観点からみてもオススメできます。
また、納豆も大豆から作られています。ビタミンB1・ビタミンB2・たんぱく質が多く、発酵食品なのでお腹の調子を整えてくれます。
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■ドレッシングには、酸っぱいものがオススメ!
調味料やドレッシングで何を使おうかなと迷った時は、この時期は酸っぱいものを選ぶと良いでしょう。
特に、レモンに含まれるビタミンC・クエン酸には、食欲を増進させ、疲労回復、弱った内臓を回復させる働きが期待できます。同様に、梅干しに含まれるクエン酸・リンゴ酸は、胃腸を動かし、食欲を増進させてくれます。1日1個を目安に食べましょう。
お酢の酸っぱさも、食欲増進の効果が期待できます。プラスして、ニンニクやニラなどの香りの強い野菜にも食欲増進の成分が含まれています。トッピングや味のアクセントにしてみては?
夏には、夏が旬の食材を! 旬の食材には、その季節に必要な栄養が含まれています。夏バテを解消・予防するため、ぜひ毎日の生活に「こまめな水分補給」と「夏の食材」を取り入れてみてください。
(文/精進料理研究家、食ライター・麻生怜菜)