「ユニットバス」の本当の意味知ってる?多くの人が誤解している真相とは
トイレ博士の佐藤満春です。今回は、多くの人が誤解しているであろうトイレ雑学をお届けします。
皆さんは「ユニットバス」と聞いてどんなものを想像しますか? 多くの人が「お風呂とトイレが一緒になっている」ものを想像すると思います。それで間違いではないのですが、「ユニットバス」の本来の意味は少し違うのです。
@iStock/jrockar
ユニットバスとは、「周りの壁・天井・床が一体になっているお風呂」のことを言います。お風呂と洗面台が一体になっているものは2点ユニットバス、通称2点ユニット。さらにトイレが付くと、3点ユニットバス、通称3点ユニットと言います。お風呂が1点、洗面台が1点、更にトイレで1点です。
ですので「ユニットバス」でも風呂トイレ別は当然あります。そしてこのユニットバスは世界で最初に作ったのは日本なんです。1964年の東京オリンピックがきっかけです。
東京オリンピックに向けて建設が進んでいた初の超高層ホテル「ホテルニューオータニ」。限られた時間の中でその高層ホテルをどう建設するのか? 「このままのペースでは間に合わない!」ということで考えられたのがユニットバス。
しかも当時では、17階建ての構造は「超高層ビル」であったため、「軽量化」が必須課題だったのです。
設計・施工を担当していた大成建設は、バスルームの軽量化を依頼。TOTOはプロジェクトチームを作り見事作にり上げたのです。TOTOはウォシュレットといいユニットバスといい、本当に素晴らしい実行力です。
ということは2020年はトイレ業界も風呂業界もまた多くの動きがあると思われます。
ご期待ください!
では、またどこかのトイレでお会いしましょう。
ジャー。