道で1円を見つけたらどうすればいいのか?【黒田勇樹の妄想的語源しらべぇ】
注意力散漫なせいか、落ちているものをよく拾って交番に行くことの多い俳優/ハイパーメディアフリーターの黒田勇樹です。こんにちは。
むき出しの1万円札を拾ったときは、心の悪魔が囁くどころか絶叫していましたが、どうにか負けずに最寄りの交番へたどり着いたところ、ベビーカーを引いたお母さんが、
「1万円落としてしまったんです」
と相談している最中で、心のそこから「悪魔に負けないで良かった」と、思いました。
このコラムでは、子供の頃から芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、様々な「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べ、妄想をふくらませていこうと思います。
■展開すると人生がちょっと楽しい
この連載で、言葉について考えていく中でいつも大事にしているのが「ことわざ」。
筆者独自の「ことわざを展開する」という観点から、記事をいままでいくつか書かせて頂いていますが、今回はその「ことわざの展開」を使った「ライフハック」をご紹介できればと思います。
「ライフハック」とは、ちょっとした工夫をしたり、思い込みを取り払うことで、仕事や人生の効率を上げていこうといった考え方なのですが、ことわざの世界にはこれがたくさん存在しています。
今回注目するのは「1円を笑うものは、1円に泣く」。よく聞く「お金を大事にしなさい」という場面で使われることわざですが、よく考えてみて下さい。 じゃあ、1円をどうすればいいんだ?
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■想像するとシュールすぎる
©iStock/leungchopan
「1円を笑うものは、1円に泣く」を展開すると「1円に泣くものは、1円を笑う」になるのです。笑っちゃったらまた泣くことになるとは思いませんか? 最初に戻った! 無限ループ!
そう、1円を見たときは何もしてはいけないのです。 1円トクしたり、1円損したり、道で落ちている1円を見つけたり、そんな時の正解は「1円を見たら平常心」 。もう「1円を拾うか拾わないか悩んでいる時間」は、あなたの人生に存在していません。
どうです? 「ことわざの展開」で人生の効率が上がったと思いませんか? 今後もことわざから学ぶライフハック、見つけ次第ご紹介していきたいと思います。
(文/ハイパーメディアフリーター・黒田勇樹)