当たりハズレが激しい「原作実写化」が成功する3つの共通点とは?

2015/08/30 07:30


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画像は東宝MOVIEチャンネルYoutubeのスクリーンショット

人気漫画『進撃の巨人』の実写映画化が、「リアルだ」と評価する声の一方、「誰が誰だかわからない」といった激しい批判も起き、話題を呼んでいる。

こうした実写化には批判はつきものだろう。その中でも特に成功を収めている作品3つから、がっかりしない作品の共通点調査してみた。

成功例① ミュージカル『テニスの王子様』(以下『テニミュ』と省略)

「週刊少年ジャンプ」で連載されていた漫画『テニスの王子様』をミュージカル化。原作終了から6年経った今年も公演している超人気作品になっている。

成功例② のだめカンタービレ

クラシック音楽とラブコメディーが合体した、画期的な漫画。ドラマ化だけでなく前後編に分かれる映画化までした作品。

成功例③ ライブ・スペクタル『NARUTO-ナルト-』

2014年の秋に15年間の長期連載を終えた大人気漫画『NARUTO-ナルト-』。そのナルトの舞台化が今年の春に行われた。「激似」「神再現」とファンの間では話題に。


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■共通点① 登場人物のビジュアルの完成度が高い

sirabee_anime2_20150828画像はNaruto 舞台Youtubeのスクリーンショット

どれも非常に登場人物の再現度が高い。『のだめ』の千秋や『テニミュ』はしっかり原作のイメージにあった配役になっている。

また、『ナルト』の登場人物のビジュアルは非現実的な面が強く「実写化するとイタくなるのでは……」といった不安の声も。しかし、どの作品もそうしたファンをうならせる完成度に。


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■共通点② 原作の表現を見事に再現

『のだめ』の演奏はむしろ実写化の方がリアルになることが想像つくだろう。しかし、『テニスの王子様』や『ナルト』には両方とも「技」がある。

2次元の実写化においてはその「技」のように2次元独特の自由な表現をいかに再現するかが「がっかり」するかしないかの大きな決め手に。

テニミュと舞台化されたナルトでは、どちらも光や音、アクロバティックによる表現などにより、この点もしっかり抑えられている。


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■共通点③ 内容を改変・短くしすぎない

原作の映画化やドラマ化あるあるとして、あまりにも原作とストーリーが違う、短くしすぎということも、大きながっかりポイントである。しかし、どの作品も原作が長いのに対して、なんとか許容の範囲でおさめている。


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■今後の実写化はというと…

これらの共通点を見ると、今後にひかえる実写化作品に幾つか不安な点は出てくる。いずれも原作が好きだからこそ期待してしまうのがファンであるが、別作品として割り切って、あらかじめ覚悟して見るしかないだろう。

【あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。】9月21日放送予定

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画像はフジテレビの公式HPのスクリーンショット

「あの花」として広く深く愛される「大人も泣ける」作品のドラマ化。キャラのビジュアルの再現に関して賛否両論となっている。

さらに原作ではヒロインの「めんま」(画像右から3番目)髪色がシルバーであるが、ドラマ化では堂々の黒。原作・アニメを超えて、どこまで泣かせられるのかが鍵である。

https://twitter.com/_snorabi_nanode/status/636102329461161984


【バクマン。】10月公開予定

sirabee_anime4_20150828画像は東宝MOVIEチャンネルYoutubeのスクリーンショット

大ヒット漫画デスノート原作コンビによる人気漫画の映画版である。ストーリーは二人の少年が漫画家のトップを目指す話。

内容的に表現が困難なことはほぼなく、キャラも極端に違うということはないが、全20巻の内容を、映画化でどうするかが懸念される。

https://twitter.com/pndmoch/status/626393272424886276


【精霊の守り人】2016年春から「3年間」放送予定

sirabee0830manga2-1画像出典:Amazon

今年、本屋大賞1位に選ばれた「鹿の王」の作者、上橋菜穂子氏による人気ファンタジー小説をNHKが大河ファンタジーとして実写化。キャストは主役の綾瀬はるかをはじめ、イメージにあった印象だ。

しかし、原作独特の異世界感や殺陣のシーンを、どれだけ実写化で再現できるかは未知数。

(文/しらべぇ編集部・髙橋夏帆

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