【教育クイズ】子供同士のトラブルで「楽に謝る」親の技術とは?
©iStock/AndrewLam
男の子、とくに元気のいい男の子は、お友だちを叩いちゃったり、泣かせちゃったりというトラブルが絶えません。公園にいても、児童館にいても、元気のいい男の子の親は、いつもひやひやでしょう。
公園や児童館で、最初は向こうからちょっかいを出してきたのに結果的にわが子がお友達を叩いて泣かしてしまい、相手の親が文句を言ってきたら、親としては次のどんな態度を取るのが望ましいでしょうか。
①「あなたが先にちょっかい出したんでしょ」と相手の子を叱る
②とにかく子供に謝らせる
③まず自分が謝ってしまう
④うかつに謝らず、向こうの親に状況を説明する
■とりあえず謝るしたたかさが必要
<正解> ①=× ②=○ ③=◎ ④=△
言い分はたくさんあるでしょうけれど、結果的に加害者になってしまい苦情を言われたのなら、ひとまず謝るのが賢い選択です。
②のようにいきなり子供に謝らせようとしても、子供が納得していない場合、余計に面倒なことになりかねません。まずは自分が謝ってしまう③が大人の対応といえます。
子供同士のじゃれ合いですから、何が真実かなんてわかりません。正論をぶつけたところで水掛け論になり、余計に事態を悪化させるだけですから①や④はやめておいたほうがいいでしょう。
「別にこっちだけが悪いわけではないのに、なんか、損してるなぁ」と思うでしょう。でも、それを表に出さないのが賢い親のしたたかさ。そこで意地を張ってもますます相手の怒りをあおり、わが子の居場所を狭めるだけですから。
関連記事:「初デートでクーポン」に幻滅する女性の割合が判明!バレない抜け道も?
■ラクに謝るコツ
子供のケンカは未熟なコミュニケーション能力によって引き起こされるもの。「どっちが悪いのか」は子供同士の問題です。一方、「どちらが謝るのか」は親同士の人間関係の問題です。
そして一応泣かせちゃったほうの親が先に謝るというのが親同士のルールだと思えばいいんです。自分の子のほうが悪いから謝るのではなくて、それが社会生活を円滑にするための親同士のルールだと割り切ってください。
しつけができていないとか、元気が良すぎるとか、そんなことを謝る必要はありません。「(結果的に)叩いてしまった、泣かしてしまった」という部分についてのみ謝ればいいのだと割り切ってください。
仮に
「ひどいお子さんね」
とか
「どんなしつけをしているのかしら」
なんてイヤミを言われても、子供や親自身の人格を否定される筋合いはどこにもありません。反論するのも時間の無駄ですから、そんなこと、神妙な顔をしながら軽く聞き流してください。
そして、
「(あくまでも結果的に!)子供だけでなく、お母様にも心配な思いをさせてしまってすみません」
ということだけ謝ればいいのです。
狭い道ですれ違いざまに肩がぶつかり、別にこちらだけが悪い訳じゃないけれど、とりあえず自分から「あっ、ごめんなさい!」と言うようなものです。相手も良識のある人なら、「こちらこそ、ごめんなさい!」と言ってくれるはずですよね。
※この記事は全国のFMラジオネットワークJFNの「OH! HAPPY MORNING」とのコラボ企画です。記事の更新は隔週木曜日11:00am。記事更新の約30分前に、おおたとしまさがラジオで同様の話をおしゃべりします。
(文/おおたとしまさ)