子供の名前がひらがなだと違和感アリ? 「ひらがな反対派」の強固な主張
ひらがなの名前を持つ本人たちは、この問題に対してどのような意見を持つのだろうか。
選挙に出る政治家が、出馬にあたって、自らの名前の一部をひらがなにするケースがしばしばある。これは、選挙カーやポスターを見た有権者に名前を覚えてもらいやすくするためだと言われる。
たしかに、ひらがなの名前は子供にとっても読みやすく、遠くからでもよく目立つ。そのため、我が子の名前をあえてひらがなにする親も少なくない。
「春菜」「遥菜」ではなく「はるな」。
「沙也加」「紗耶香」ではなく「さやか」。
このような名前をつける親の気持ちは様々だろうが、ひらがなの名前によって、周囲からやわらかくシンプルな印象を持たれやすいことは間違いないだろう。
◆ひらがなの名付けは思い入れが少ない!?
しかし、こうしたひらがなの名前に対して違和感を持つ人たちがいる。
本サイトが実施したアンケート調査によると、9.0%の人が子供の名前をひらがなにしている親は、子供の名前に意味を込める行為を半ば放棄していると思うと答えている。
これは一体、どういうことか。
回答者の一人、30代の女性はその理由を次のように語る。
漢字の名前ならば、音の響き以外に一文字一文字に意味を込めることができます。たとえば、「笑美(えみ)ちゃん」なら、笑顔が美しい女の子になってほしいという意図が込められているだろうし、「貴博くん」なら、高貴で博愛の精神を持つ人に育って欲しいという思いが名前に刻み込まれていることが想像できます。
しかし、ひらがなの名前はそれができません。漢字を当てて名前に意味を込めることを放棄しているように見えます。たしかに、ひらがなの名前はわかりやすいですが、それだけが強調されている気がするんです。
むろん、こうした意見にはいくつもの反論が可能だろう。
アンケートに対して「そう思わない」と答えた回答者からは「考えすぎ」(30代・女性)、「あえて漢字ではなくひらがなにしていることに意味がある」(40代・男性)、「漢字にも思いを盛り込みすぎているのが逆にイタい」(30代・女性)といった声が聞かれる。
はたして、ひらがなの名前を持つ本人たちは、この問題に対してどのような意見を持つのだろうか。
(文/Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代男女1,400名(有効回答数)