若者たちが「植物&クラゲ」化?20代に「理想の働き方」を調査したところ…

2015/10/16 19:00


若者

1980年代に子ども時代を過ごした若者像を捉えたことで話題の新書、『子どものまま中年化する若者たち〜根拠なき万能感とあきらめの心理』

この本は異性より親が好きで、いつまでも親離れしない、周囲には認められたいけど、そのために努力するのは面倒で日々ささやかに暮らせればいい―そんな中年のように生きる若者たちを30年以上ウォッチし続けた精神科医による衝撃のレポートだ。

しらべぇ編集部幻冬舎plusが共同で若者の実態に迫るシリーズ、第3回目のケースは―


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■ケース③:植物化する男子、クラゲ化する女子

「植物化する男子」とは、動く範囲が狭く人とそれなりの距離をとって自分の世界から出ようとせず、黙々と課題をこなす子を指す。

対して、「クラゲ化女子」は目の前のこと、目の前の相手だけに反射的に反応し、断片的な関係性・浅い関係性で済まし日々を生きる子を指す。

両社に共通するのはリスクを避け今の生活レベルを守り、上から言われたことには反抗せずゆったりできることを望み、何よりも居心地のよさを大切にする点。

夢を抱き、社会の中央に出て大物になろうと必死に努力する姿とは、正反対の生き方を望むようだ。


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■「植物化・クラゲ化」の実態をデータで見る

「バリバリ働いて出世するよりもゆるく働いて自分の時間を大切にしたい」…20代の若者たちの中には、本当にそれがメジャーな価値観となりつつあるのだろうか。

しらべぇ編集部では、全国の20代男女1099名に調査を実施した。


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■男女とも8割が「自分の時間」重視

若者1

今回の調査では男性の8割弱、女性では8割を大きく上回る人が「バリバリ働くよりもゆるく働いて自分の時間を大切にしたい」と考えていることがわかった。

ある程度の男女差はあるが、圧倒的な割合で「この世代共通の価値観」となっている傾向がわかる。


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■「現状の年収」は生き方に影響する?

この結果を年収別で見ると、あきらかな傾向が判明した。

若者2

年収300万円以下の層では「自分の時間優先派=植物化男子・クラゲ化女子」が9割に迫るが、収入が上がるごとに少しずつ減少している。

会社員など一般的な働き方をしている20代では、年収格差も完全に固定化しているとは言えず、今の居心地のよさより仕事に打ち込めば逆転の可能性が少なくないと思われるが、むしろ逆の傾向のようだ。

(文/しらべぇ編集部

qzoo【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2015年9月7日~2015年9月8日
対象:全国20代男女1099名

※この記事はしらべぇ編集部と幻冬舎plusが共同で執筆・調査したものです

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