読書の秋に!特撮がテーマの絶対ハズさない漫画3選【出口博之のロック特撮】
こんにちは、モノブライトのベース、出口です。 季節も秋めいて月カレンダーも残り2枚となり、1年の早さを実感します。光陰矢の如しではありますが、秋といえば読書の秋ですよね。
忙しなく過ぎる日々からちょっと離れ、ゆっくり読書の時間を取ってみてはいかがでしょうか? 今回は、秋にピッタリな「特撮を題材にした漫画」をご紹介します。
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①読めば共感しきり!独身OLおもしろ特撮ライフ
『トクサツガガガ』丹羽庭(ビッグコミックス)
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職場では普通のOL、その実態は特撮ヒーローが大好きな「特撮オタク」である仲村さん(独身26歳)が、周囲の目を気にしながらも特撮ヒーローを追いかける作品。
職場や周囲へ「特撮ヲタバレ」を全力で回避しているつもりが、その挙動が不審だったり、好きな作品の関連アイテム購入について全力で悩むなど、特撮好きにとって心当たりがありすぎる日常風景が目白押しです。
あるあるネタには終始せず、特撮作品(番組、おもちゃ、イベントなど)についてのわかりやすい解説が入っているので、特撮をまったく知らない方にも読んでいただきたい!
正体を隠すことによって周囲が勘違いし話が思いもよらない方向に転がっていく流れはコメディの王道であり、狭いテーマを扱っているからこそ面白さに拍車がかかります。
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②マニアックすぎる情報量と女子高生!
『セブン3(セブンきゅ~ぶ)』/ 上月 まんまる(少年チャンピオン・コミックス・タップ!)
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女子高生「△□○(みすまる)ナナナ」が、クラスメートや幼なじみなど周囲を巻き込んで、大好きなウルトラセブンを究める部活「セブン究部(きゅうぶ)」を立ち上げ学園生活を送る青春系作品。
非常にマニアックなネタの応酬が特徴ですが、主人公ナナナは「オタク」ではない、という部分が特筆すべき点です。
オタク志向ではなく、あくまで「ウルトラセブンが好き」であることが、学園青春漫画で重要な「友人や家族との関わりあいかた」を邪魔せず、本筋を見失うことなく読み進められます。
全3巻完結なので読みやすく、読後感は非常に爽やかな印象を与えてくれるでしょう。
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③最終回のあとのヒーローの生活を描いた作品
『鋼鉄奇士シュヴァリオン』/ 嵐田佐和子(ビームコミックス)
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ヒーローが平和を守ったあと、彼らはどんな生活をしているのか。そんな「もしも」が描かれた作品です。
戦いを終えたシュヴァリオンのメンバーはそれぞれの生活に戻ったが、リーダーの烈人(赤)だけは変身が解けず、ヒーローの力を持ったまま生活をしています。
設定だけで「その視点はなかった!」と膝を打ち、表紙だけで面白さが伝わってくる。一見ギャグとも取れるお話ですが、1人だけ変身解除されなかった理由や最終決戦など、特撮ヒーロー王道のアツい展開も。
個人的には深夜枠で、「監督:雨宮慶太・脚本:井上敏樹」コンビでの実写化を熱望します。
今回ご紹介した作品は、いずれも「漫画ならではの独自の視点で特撮をわかりやすく描いているもの」を取り上げたものばかり。特撮をまだ知らない方にもぜひオススメです!
(文/モノブライト・出口博之)