自由に進化しすぎ…驚くべきタイの偽キティちゃんグッズたち なぜ増える?
サンリオを代表するキャラクター、“キティちゃん”こと「ハローキティ」は、サンリオどころか日本を代表するキャラクターといっても過言ではない。海外の有名アーティストも魅了されており、世界中で人気を集めている。
その人気はとどまることを知らず、1974年の誕生から約40年経つ現在でも様々なグッズやイベントが世界中で生まれ続けている。
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そんな、世界中のみんなから愛されるキティちゃん…ならではの問題といえるかもしれないが、記者が滞在するここタイでは、“偽キティちゃん”の進化ぶりがすさまじい。
キティ好き(?)なタイ人のおかげで多く出回る、自由に進化を遂げた不思議なキティグッズたち。
容認できそうなソコソコのクオリティーのものから、つい吹き出してしまいそうになるものまで、バリエーション豊かである。
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“偽キティちゃん”がタイでこれだけ自由にはびこる理由は、次の3つが考えられる。
◆左耳に大きなリボンを付ければどんなものでも“キティちゃん”に見えてしまうため、真似しやすい。
◆丸みを帯びたシンプルなデザインで、顔のパーツも点と線(ヒゲ)だけの単純なものなので、やはり真似しやすい。
◆本家サンリオの商品自体が様々なものと多くコラボレーションしているため、変わったものでも「ありそう」だと錯覚させる。
どれもこれも二度見せずにはいられない不思議な魅力を醸し出しており、タイ人のストレートだが屈折した“キティ愛”が感じられる。
つい欲しくなってしまう人もいるかもしれないが、ご用心。2014年5月、海外から偽物の「ハローキティ」グッズを大量に輸入し販売目的で自宅に所持していた商標法違反の疑いで、43歳の女が逮捕されるという事態が起きている。
もし海外で偽キティグッズを見かけたとしても、あくまで「見て楽しむ」ことをお勧めしたい。
(文/しらべぇ海外支部・hiroko)