日本人の感覚ではありえない色の料理に驚かされる国、タイ
食事の際、料理を見て「美味しそう」と感じるのは、言わずもがな最初は“視覚”からです。逆の「まずそう」「美味しくなさそう」という感覚もしかり…。知覚の割合は、視覚器官が83%といわれていますからね。
今回、記者が滞在するタイにて、料理と視覚の関係で最も大きい要素である“食べ物の色”に注目してみました。
タイでは、以前当サイトで紹介した“チェンマイソーセージ”のように、美味しいのに「美味しそう」に見えない食べ物と遭遇する機会が多く、日本人の感覚にはない色づかいの料理に驚くこともしばしばなのです。
以下、独特な色の料理を紹介していきましょう。
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◆青いご飯
フードコートで見かけた看板に写ったご飯の色に、思わず「ミスプリントか?」と感じたものの、実際に注文して出てきた料理はこちらでした。
食欲を減退させるはたらきがある、青色。青に代表される寒色は、一般的に涼しさや冷静さといった印象を与える色だと言われています。
暑い国だからこそ涼しげに見える効果を狙っているのかどうか……は定かではありませんが、確かに食欲は湧きませんね。
この青色の成分は、食べられるお花「バタフライピー」の色素。抗酸化物質ポリフェノールの一種「アントシアニン」が主成分の天然色素なのです。
こちらは、混ぜご飯。「ここまで混ぜるのか?!」と思うくらい豪快に混ぜてから食します。
混ぜる前のほうがまだ「美味しそう」と思う感覚は、日本的なものなのかもしれません。
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◆ピンクや緑の卵
卵といえば、白か薄い茶色を想像しますよね。しかし、こちらの卵は…
ピンク! 緑! 実際に買ってみると、中身はピータンでした。
このように、私たち日本人の常識にはない色づかいの食材・料理が存在する常夏の国、タイ。
ダイエット中の方は、食欲を減退させるかもしれないこれらの色づかいを参考にしてみてはいかがですか?
(文/しらべぇ海外支部・hiroko)