外国人にとって「カプセルホテル」は宇宙ステーション?
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2020年に開催される東京オリンピック。開催されれば、外国からの選手・観光客が増え、その人たちによる経済効果は計り知れない。
また日本独自の文化や施設というのは、海外の観光客にとても需要がある。日本人にとっては珍しくないものも、外国人からすれば「クール」かもしれないのだ。
そのひとつが「カプセルホテル」ではないだろうか。ビジネスホテルと比べると安いとの理由で、節約のために宿泊するという人も多い。
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■外国人にとってアトラクション感覚「カプセルホテル」
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日本国外にはこのような形状のホテルがないらしく、外国のお客さんはアトラクション感覚で泊まっていると言う。
・「ハチの巣の中にいる幼虫になった気分」
・「SF映画に出てくる宇宙船みたい」
といった感想が、外国人からは寄せられているそう。
宇宙も舞台にした映画「ゼロ・グラビティ」なんかを見た後にカプセルホテルに泊まれば、宇宙飛行士の精神力を全身で体感できることは間違いないだろう。映画ファンSFファンのみならず、確かに一度ぐらいは泊まっても損はない。
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■だがしかし、本当に快適なのか?
やはりカプセルホテル。その狭さが心配で窮屈じゃないのかと心配される人も多いはず。肉体派の人やポッチャリな人は気が気じゃないだろう。
取材班は実際に泊まり、カプセルの中に標準装備されている機能を確認してみることに。
寝具は当たり前だが、そのほかに照明灯・換気扇・目覚まし時計・ラジオ・小型テレビ。これらが寝たまま操作できるように配置されている。人をダメにする安心設計で、想像以上に快適だ。
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■泊まったからこそわかる注意ポイント
最近のカプセルホテルであれば心配することはないのかもしれない。しかし、昔からあるカプセルホテルや、値段が安すぎる宿泊プランの即決はちょっと待ってほしい。
忘れがちな落とし穴として、コンセント問題・エアコン問題。今の時代、コンセント・エアコンぐらいはあるだろうと決め込んでいたら大間違いだ。
コンセントがないところは本当にないので、コンセントは有料なのか無料なのか、何個あるかを事前確認しておこう。悩みすぎる前にモバイルバッテリーを持っていくという「とりあえず精神」が大切。
エアコンはコンセントと違ってさすがに付いているが、各部屋にあるかどうかで天地の差だ。フロア全体での調整なっている場合もあり、部屋によっては空調が届いていないところも。
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さて、プライバシーについてどうなのであろうか? 出入口には、ブラインドやカーテンで仕切れるようになっているので最低限は守られている。ただ、遮音性は全くないので、いびきや足音による音が気になるならば耳栓は持参しておこう。
これらの注意事項さえ乗り切れば、大浴場や漫画スペースも使い放題。あのカプセルホテル独特の無機質な閉鎖感がクセになること間違いなし!
まだまだ、カプセルホテルは男性が利用するものというイメージだが、最近では女性専用やApple が設計したかのような洗練されたカプセルホテルも登場。日本人も、アトラクション感覚で泊まってみるのもおもしろいかもしれない。
(取材・文/しらべぇ編集部・ふふふふ)