鼻クソは、目クソ・耳クソに比べて不当な扱いを受けすぎ?
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お母さんが子供を膝枕させて耳掃除をしてあげる……。寝起きで目やにが溜まってしまってる子供に「あら、よく寝たのねぇ」と言ってお母さんが優しく目やにを取ってあげる……。どちらも、すごくほのぼのとする光景ですよね。
ただ、いかんせん鼻クソに関してはそのようなことがありません。
子供が自発的に自らの鼻の穴に指を入れて鼻クソを取り除こうとしていたとしたら、お母さんは「みっともない!」と注意することでしょう。さらにいえば、耳掃除や目やに取りは人前でできても、鼻ほじりは人前ではしないほうがいいとされています。
なぜ、鼻クソだけはこんなにも扱いが低いのでしょうか?
◆鼻クソは、目クソや耳クソに比べて不当な扱いを受けすぎていると思いますか?
ということで、20代から60代の男女計1371名を対象に、このようなアンケートを実施してみました。結果は…
【鼻クソは、目クソや耳クソに比べて不当な扱いを受けすぎていると思う】
この数字は低いとみるべきなのか高いとみるべきなのか、はたまたどうでもいいのか…? ちなみに男女別にみると、男性では14.3%が、女性では16.7%が「そう思う」と回答しており、女性のほうが若干鼻クソに対して同情の気持ちが強いことがうかがえます。
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ではここで、簡単に鼻・目・耳クソの成分を見てみましょう。
・鼻クソ…鼻水と大気中のホコリやゴミが鼻の中で固まったもの。鼻水は鼻腔内の粘液、血管から染み出た浸出液であり、血液には塩分が含まれているため、鼻クソも塩分を含む。
・目クソ…結膜や角膜上皮から分泌されている“ムチン”という物質を主成分とする粘液に、涙や血管から漏れた血液細胞、まぶたからの老廃物や空気中のホコリが混ざったもの。
・耳クソ…空気中のホコリ、皮膚の残骸などが溜まったものと、外耳道の耳垢腺という部分から出る分泌物が混ざったもの。
つまり、「目くそ鼻くそを笑う」の言葉どおり、その成分に大差はないということですね。そうでありながら、鼻クソには特に下品なイメージがつきまといがち…。少しかわいそうではありますが、8割以上の人はなんとも思っていないというのが事実です。
なお、アンケートで「そう思う」と回答した人からは、「目クソや耳クソと違って、鼻クソは基本的に鼻の中に隠れているから良くないんだと思う」と“不当な扱い”の理由を分析する声が寄せられていました。
(文/しらべぇ編集部)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代の男女計1371名