「嵐」を読むことであの大スターみたいになれるかも?
幼い頃から、台本を読むときに「この人物はなぜこんなことを言うんだろう?」と考える教育を施されていたため、日常生活でも空気の読み方がハンパないと噂の俳優/ハイパーメディアフリーターの黒田勇樹です。
こんにちは。大人の顔色を伺いすぎて「サーカス少年」と呼ばれていた時期もあります。
このコラムは、子供の頃から芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、様々な「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べる「妄想的」な語源しらべぇです。
■「読む」という言葉の広さ
「読む」といえば、主に文字や文章に対しての行動ですが、それ以外に「空気」や「風」に対しても、使われることがあります。
「先を読む」という、言葉もあるように「未来」もまた、「読まれて」います。「読む」というのは、文字を目で見て認識することではなく、文章も含め目の前にある現象を受け止め、考え、紐解くという行為なのです。
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■「空気を読む」と「風を読む」
このふたつの言葉は、非常にわかりやすく対比されています。
・「空気」は、停滞しているもの。
・「風」は、それが動いている状況をあらわすもの。
空気を読むのは「現状」に、対して上手に紐解き対応すること。風を読むのは「変化」に、対して上手に紐解き対応すること。とても繊細に、自然現象を取り入れ比喩した、美しい表現ではないでしょうか?
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■あのスターのように
©iStock/neotakezo
そこで筆者は、こう思うのです。「嵐を読む」って言葉があってもいいんじゃないかなー!と。
筆者の人生は、まさに「激動」です。「空気」も頑張って読みましたし、「風」も読みました。そのお陰でどうにかここまで生き残っているのだと思いますが、「あれは、風なんかじゃない。嵐だ」そう思っている自分がどこかにいるのです。
この激動を乗り越えた暁には、石原裕次郎氏の「嵐を呼ぶ男」に習って「嵐を読む男」と呼ばれてみたいなどと、考えています。
皆様も想像を超えたトラブルに見舞われたとき、この言葉を胸に、乗り越えてみてはいかがでしょうか?
(文/ハイパーメディアフリーター・黒田勇樹)