【読書】電子書籍の実態調査!みんな何で読んでるの?

2015/12/15 19:00


タブレットと女性
©iStock.com/warrengoldswain

米アマゾン社が運営する電子書籍サービスのKindleが2012年に日本に上陸して今年で丸3年が経過する。

巷では電車やバスなどの交通機関でスマホで読書する人は年を追うごとに増加し、デジタルが得意でない層にも広がりつつある電子書籍。

すでに所有しているタブレットやスマホなどの端末で様々な作品が読め、気軽に始めることができることがウリのひとつだが、あえてスマホ以外の環境でサービスを利用している人の割合を調査した。


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■そもそも、電子書籍サービスを使っている?

電子書籍_g1

2010年では650億円規模だった電子書籍の市場は、2014年には1266億円規模に成長した。

年々拡大を続けている電子書籍だが、今回しらべぇ編集部が全国20代~60代の男女1347人にアンケート調査を行ったところ、利用しているユーザーは全体の3割弱にとどまっている。

紙の書籍の売り上げが下げ止まらないとはいえ、まだまだ電子書籍が市民権を得たとは言いにくい状況が見える。

リアル書店の店頭でも見かけるけど…電子書籍専用端末ってどうなの? では、電子書籍利用者の閲覧環境の数字を見てみよう。


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■専用端末よりパソコン派?

電書_g2スマホの圧勝…と思いきや予想に反して電子書籍ユーザーの過半数がパソコンで閲覧している。そしてKindleをはじめとする専用端末はまだまだ一部の人にしか使われていないことがみてとれる。

普段使っているケータイで簡単に始められるうえに場所を選ばず、たくさんの蔵書を持ち運べるメリットがあるスマートフォンは、画面サイズの小ささがネックになっているのか、あまり好まれていない模様。

電子書籍がキャズムを越えるにはコンテンツのさらなる充実に加え、ハードウェアと、乗り越えねばならない課題があるようだ。


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■目指せ年収1千万! アンダー1千万層の読書習慣

電書_g3また、年収別で電子書籍の利用者をしらべて見ると、概ね利用者は全体での結果と同様に3割程度なのだが、その中でも「700万~1000万」の層が5割超と他に比べて大きく引き離し高い数値を示している。

年収700万円~1000万円は、士業のような専門職や一般的な企業では管理職のポスト。この年収レンジの主な年代は40代以上ため、スマホで閲覧する割合が少ない一因なのかもしれない。

まだまだ電子書籍「元年」が続きそうだ。

(取材・文/しらべぇ編集部・寿洋平
qzoo 【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代 男女1371名

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