コミケの次期開催地は『大阪・西成』が有力?常連が語る理由とは

2015/12/21 12:00


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毎年夏と冬に東京ビッグサイトで開催される、日本最大の同人誌即売イベントといえば「コミックマーケット」(通称コミケ)である。

多くのファンが集まる大人気イベントとしても知られているが、2020年以降は東京オリンピックの開催により、同会場での開催ができなくなるそうだ。

コミケに来る人数を収容できるほどの会場はほぼ無いとされているのだが、とあるコミケ常連の男性によると、有力な候補地が大阪にあるらしい。

その場所とは、なんと西成区にある駅「新今宮」付近の場所だという。ええっ! 記者もその場所はなんとなく知っているが、あまりイベントに適した土地ではないような。

しかしその男性によると、上手く使えばビッグサイトで起きていたコミケ問題も一発で解決できる、まさにコミケに最適な場所なのだという。その理由を詳しく聞くと…。



■豊富な宿泊施設により徹夜組を無くす

「毎年コミケには禁止されているはずの徹夜行為を行う“徹夜組”が発生し、お台場周辺の住民からクレームが来ることが多いです。それは近辺に泊まれる場所がほぼ無いことが原因になっています。

ですが、新今宮駅から萩ノ茶屋駅周辺には1泊1000円前後で泊まれる簡易宿泊所が豊富にありますし、夜間にオタクが出歩ける雰囲気でもないので徹夜組は消えるでしょう。まずこれが最適な理由のひとつです」


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■異臭問題も無くなる

「また、次に問題視されているのは来場者の体臭による悪臭騒ぎ。こちらも徹夜組と同様に近所に温浴施設が大江戸温泉物語しかなかったりすることが原因です。

しかし新今宮駅周辺には24時間営業のスパワールドや、銭湯が豊富にあるため、入浴も容易。また、国際展示場付近はあまり住宅などが無いため人の匂いが無く悪臭が鼻につきやすいですが、ここは独特の生活臭がしますので軽減されるはずです」


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■警備員や売り子の確保も簡単

「さらにコミケ当日には大人数の警備員をはじめとしたスタッフが必要となりますが、新今宮駅近くには職業安定所があるため、警備員の確保が容易です。

また、駅周辺にはどこから仕入れたのか良く分からない物を売っている露天商もいるので、売り子のヘルプも頼めばきっとやってくれると思いますよ。地域の雇用にも役立てて、素晴らしいと思いませんか?」


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■病人の休憩所も豊富に

「もう一つ忘れてはいけないのが、熱射病などによる救急車の出動がコミケ開催日には残念ながらある場合が多いということ。それはビッグサイト付近には休憩スペースがあまり無いことも原因になっています。

ですが新今宮駅周辺には路上で布団を敷いて寝ているオッサンもいますので、軽い休憩程度であれば横で1時間ぐらい寝させてもらえれば回復するはず。また、50円前後で売られている自動販売機もたくさんあるので水分補給もできますよ」


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■アクセスも良好

「新今宮駅は大阪駅からも伊丹空港からも関西国際空港からも比較的アクセスが良いので、日本全国や海外からのコミケ来場客すべてに優しい地域。

特にいまでも外国人観光客が西成の簡易宿泊所に泊まることが多いため、アニメに興味が無かった外国人たちにもクールジャパン文化により触れてもらう機会を増やせるはずです」


■雑居ビルが多いので販売場所も確保できる

「しかし良いことばかりではありません。もし露店でコミケを開くとなると、同人誌は紙のため雨が降ったら売ることができないため、開催自体が危ぶまれてしまいます。

ですが雑居ビルも周辺に多いので部屋ひとつひとつをブースとして仕切れば、ビッグサイトに近いサークルの収容数は確保できるでしょう。企業は三角公園あたりでテント広げて売ってもらえばいいかと」


以上、男性が語ってくれた、「西成がコミケに最適な場所である理由」だ。確かに西成周辺には仕事を求める人が多いことで知られているため、そういった方を雇用できたら良い方向には向かえそうだが…。

取材・文/しらべぇ編集部・雨間ゆうすけ

コミケオリンピック取材西成
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