【新宿の聖なる夜】マッチ売りの少女はリッチになれるか検証
アンデルセン創作童話のひとつ、「マッチ売りの少女」。この作品は世界中の子供たちに親しまれており、誰もが知る作品だろう。
少女が懸命にマッチを売ろうとするが、マッチは売れず結果的に寒空の下で死んでしまうという悲しい結末。そんな少女の無念を晴らすため、一人の男が立ち上がった。
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■ひとりの若手芸人だ!
「マッチを売ってリッチになるんだ!」とやる気満々の若手芸人グッバイナイトフィーバーの河口直輝さん。
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■古い物語から、新しい物語へ
「年の瀬も迫った12月25日のクリスマスの夜。小さな少女が一人、新宿の下でマッチを売っていた・・・」
実験方法は、グッバイナイトフィーバー河口さんが新宿駅周辺でマッチを100円で販売するというもの。早速、マッチが売れであろう喫煙所からの販売を始めた。
開始30分、誰に声をかけても見向きもされない。キラキラと光るクリスマスのイルミネーションが虚しく光るばかりであった。
心が折れかかったそんなとき、サンタクロースの後ろ姿が・・・すがる思いで声をかけてみた。「マッチ買ってくれませんか?」振り返るサンタさん。
我々の想像をはるかに超えたその姿は・・・
強面サンタさんとの恐怖の交渉でなんとか物々交換ならと承諾をいただき、「チョコパイ・カイロ」と交換していただいた。
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■現金がダメなら物々交換!
初めての成功をヒントに「物々交換ならいけるかもしれない」と考えた取材班は現金の交渉を一時諦め、物々交換にシフトチェンジ。
すると…
うまい棒1本ゲット
うまい棒2本ゲット。しかし、「なんか違うな~。やっぱり現金がほしい」不満を漏らす河口さんがそこにいた。
「何が何でもリッチになるんだ」と意気込みを胸に再び現金での交渉にチャレンジすることに。
執念がついに身を結んだ瞬間であった。なんの抵抗もなく100円で購入してくれたのだ。その後の流れは止まらない。
6名の団体が10円ずつ出し合い60円でマッチを購入してくれた心優しきサンタに遭遇。
書道家の方もこころよく100円で購入してくれた。
【検証結果】
25名のうち9名が現金・物々交換に応じてくれた。本日の売り上げ現金260円・チョコパイ・うまい棒3本・カイロ。マッチを購入してくれた方に「なぜマッチを購入してくれたのか?」を聞いところこんな意見が見られた。
「マッチがほしいわけではないが、買ってくれと言われれば買うよ」(年齢不詳・強面サンタ)
「物々交換するものがないから、現金にしました」(30代・男性)
マッチ売りの少女の無念が晴らせたかどうかはわからない。しかし、古い物語から新しい物語に書き換えることができるのは自分だけだ、ということを私たちに教えてくれたのかもしれない。
(文/しらべぇ編集部・ふふふふ)