『あぶない刑事』も凄い!昭和刑事ドラマのありえないシーン5選
2016年1月30日、映画『あぶない刑事ファイナル』が公開される。1986年に第一シリーズが放送され、多くのファンを持つ作品だけに、公開前から期待が高まっている。
現在は「頭脳捜査」をメインにする刑事ドラマが多いが、かつては発砲やカーチェイスがメインのドラマが主流。
とくにカーチェイスは見せ場で、派手なドリフトシーンなどが放送された。ドラマに憧れ、無意味に前を走る車を追跡した人もいたと聞く。
■刑事ドラマの真似をして前の車を追いかけたことがある?
本当にそのようなことをしている人がいるのだろうか。しらべぇ編集部ではアンケートサイト「マインドソナー」で「刑事ドラマの真似をして前の車を追跡したことがあるか」を調査してみた。
その結果約11%の人が「ある」と回答。おそらくBGMに柴田恭兵の『TRASH』を流しながら、「最悪だぜ~」とか言いながら意味もなく追跡しているのだろう。
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■昭和の刑事ドラマには今でもありえないシーンも
『あぶない刑事』や『西部警察』に代表されるように、昭和の刑事ドラマでは今ではありえないシーンが多数放送されていたので、主なものを挙げてみよう。
①なぜか刑事がプロ並みのドライビングテクニックを持つ
なぜか刑事がプロ並みのドライビングテクニックを持っている。とくに『あぶない刑事』の大下勇次はF31レパードを自由自在に操っていた。
②刑事たちが取調室で犯人をぶん殴る
取調室で犯人を蹴る、殴る、放り投げるなどして自白を強要するのは当たり前だ。当然ながらこれは犯罪行為であり、違法である。
③拳銃を平気で乱射する
刑事たちが平気で拳銃を撃ちまくる。とくに『西部警察』は凄まじく、渡哲也扮する大門刑事がショットガンを持ち、銃を乱射。時にはヘリコプターから発砲し、犯人を射殺していた。
④覚せい剤をなめて確認する
刑事が覚せい剤を取り締まる際、実物を手に取りなめ、「シャブだ」と確認する。しかし、現実には毒物の可能性もあるため、なめて確認することはない。
⑤刑事同士をニックネームで呼ぶ
『太陽にほえろ』では、「ボス」、「マカロニ」、「ジーパン」などとニックネームで呼び合う。実際の現場では名前や役職で呼び、特殊なニックネームを用いることは殆どない。
どれもありえないものばかりだが、実際に放送されていた。しかし、この世間離れした破天荒さが昭和刑事ドラマの魅力でもある。『あぶない刑事ファイナル』は破天荒とリアリティが加わった「らしい作品」になっていることだろう。
(文/しらべえ編集部・佐藤 俊治)