「めでたい 」という言葉に隠された本当の意味を知ってるか?
2016年は公私共に、大事な1年になりそうな俳優/ハイパーメディアフリーターの黒田勇樹です。こんにちは。
とか言っていて意外と何もないのも、また人生。出来ることを精一杯、頑張ろうと思います。
このコラムは、子供の頃から芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、様々な「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べる「妄想的」な語源しらべぇです。
■「明けましておめでとうございます」という挨拶
毎年、何のためらいもなく言っているこの言葉。「明けまして」は、「年が明けた」ということを指していますが、「おめでとう」って、なんでしょう?
どうして我々は今まで疑問もなく「めでたい」ことを「めでたい」と言ってしまっていたのか? 今回はこの「めでたい」という言葉について考えてみました。
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■「目出たい」
最も多く見かける「めでたい」の漢字表記。筆者はこれを見て、その意味に驚愕しました。「目を出したい」つまり、新年早々、我々は「眼球を飛び出させたい」と、皆に言って回っているのです!
お祝いごと、とくに妊娠がわかった際などにも「おめでとう」「おめでた」と言いますが、あれも全て
「アナタに良いことがあったから、私は眼球を飛び出させたいです」
と宣言していることになるのです!
もはや、スプラッター。眼球が飛び出していいのは、ゾンビだけです。
「芽出たい」もチラホラ見かけますが、どちらかといえば新年にしろ、その他のお祝いごとにしても「幸福という芽が出た」状況なので、どうにもそこで「これから芽を出したい」と宣言することがしっくりきません。
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■本当の語源
気になって色々調べてみたところ「愛でたい」、美術品や恋人などを「めでる」というようなときに使うアレですね。 これが、正式な語源という説が有力だそうです。
「新しい年を、愛したい」
うん、しっくり来た! 筆者も2016年を愛していこうと思いますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
(文/ハイパーメディアフリーター・黒田勇樹)