群馬県のすき焼きは牛よりも「豚」?試したら超ウマかった
群馬県では最近「すき焼き県」として、上州牛やこんにゃく、下仁田ねぎなど、“すき焼きに使う具がすべて収穫できる県”としてPRしているが、じつは県民的には牛肉より豚肉のすき焼きを食べることが多いという。
群馬のすき焼きといえば豚ですよ! ブ・タ! 上級国民じゃないんだからそんな高価な上州牛ばっか食えるワケないでしょ!
全部の家庭が豚かと言われると微妙ですけど、6割以上が豚肉ですき焼きしてるんじゃないですか? それも安い豚こまが最高!
――と、群馬県在住のとある男性が記者に語ってくれた。
群馬県には確かにすき焼きに使う具がすべてあるのかもしれないが、彼の言う通り上州牛は高価なので、いつもの食卓で使うのは群馬県民でなくても厳しいのは確かである。
しかし、すき焼きを食べるときは最低でも輸入牛のすき焼き用を買って食べていた記者としては、豚こまのすき焼きは意外であった。
ちなみに過去にしらべぇ編集部が行ったアンケートによると、北海道や東北では牛肉よりも豚肉ですき焼きを作る家庭が多いことが明らかになっている。
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■群馬県風? 豚のすき焼きを作ることに
そこで今回は群馬県らしく、グラム79円の安い豚こまを使ってすき焼きを作って食べてみることにした。
作り方はいつものように鍋用の野菜と肉を、すき焼きのタレで煮るだけ。卵を絡めて食べてみると…う、ウマいじゃないっすか!
豚こまは一切れが縮んでいるので、卵やタレがそのすき間に入りよく絡む。そのため味が濃くなり、ご飯とベストマッチする美味しさになるのだ!
肉の柔らかさはいつものすき焼きと比べさすがに負けてしまうが、総合的な美味しさとコスパを考えると、豚こまのすき焼きはかなりアリな一品ではないかと思う。
牛すき焼きも美味しいが、豚すき焼きも負けず劣らず最高! 群馬県は豚すき焼きも、牛と一緒にもっと宣伝しても良いかもしれないぞ。
(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男)