【茨城vs栃木vs群馬】もっとも栄えている北関東はどこか決着
群馬、栃木、茨城の北関東3県は非常にライバル意識が高いと言われる。栃木出身のお笑いコンビU事工事は「僕たち栃木出身なんですよ、茨城じゃないですからね」とネタにしているし、茨城県民は「栃木や群馬より上」と思っているらしい。
茨城県民は勝手に栃木より上だと思って千葉をライバル視して群馬は相手にすらしてない。
— 柴田勝家@10/23幕張10/24天空橋 (@moaicom) October 7, 2015
そんな茨城県民に対し、群馬県民は「茨城や栃木とは格が違う」と感じているようだ。
https://twitter.com/hougetu1202/status/685083416992219136
かなり不毛に思える北関東3県の争いについて、日本国民はどう感じているのだろうか。
■群馬、茨城、栃木、どこが一番栄えていると思う?
そこでしらべぇ編集部が全国の男女に「群馬、茨城、栃木のうちどこが栄えていると思うか」を聞いてみた。
結果、もっとも多かったのは「どこも栄えていない」で、じつに53.3%が「栄えている県などない」と一蹴。続いて多かったのは茨城県で19.5%、次いで栃木県の14.5%で、もっとも栄えていると答えた人が少なかったのは群馬県で、12.6%だった。
「どこも栄えていない」を除くと茨城県がトップにおどり出ており、「北関東3県でもっとも栄えているのは茨城」と言えるが、それにしては数字が低すぎる。
やはり日本国民は北関東3県について、似たりよったりでどこも栄えていないと感じているようだ。
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■3県を比較してみると…
調査では「どこも栄えていない」との結論が出たが実際のところどうなのだろう。3県を文化的な角度から比較してみよう。
①プロサッカーチーム
茨城には鹿島アントラーズと水戸ホーリーホック、群馬にはザスパ草津、栃木には栃木SCが存在している。チームの実績はJリーグ、天皇杯などで複数の優勝経験がある鹿島アントラーズが圧倒的であり、茨城県が他2県をリードしている。
②野球チーム
まず、高校野球でみると群馬県は夏の高校野球甲子園大会で桐生第一と前橋育英高校が全国優勝。茨城県は取手二高が夏、常総学院春と夏それぞれ1回優勝。栃木県は作新学院が1962年に春夏連覇を達成。ほぼ、五分である。
大学では群馬の上武大学が全国大学選手権を制し、社会人野球でも富士重工業が日本選手権で優勝。茨城県は日立製作所と新日鐵住金鹿島野球部があるが、優勝経験はない。
野球では群馬県がもっとも栄えているのかも。
③観光地
群馬県は世界遺産の富岡製糸場と絹産業遺産群、伊香保温泉、草津温泉などが観光名所。茨城県は、大洗海岸、国営ひたち海浜公園のネモフィラハーモニー、JAXA筑波宇宙センターなど。
そして栃木県は徳川家康が祀られる日光東照宮、日本最大名滝の一つ華厳の滝、そして日本屈指の温泉地鬼怒川温泉などがある。どれも甲乙つけがたいが、日本の歴史において重要な役割を果たした徳川家康が眠る日光東照宮を持つ栃木がややリードか。
3つの要素を比較したが、それぞれの県が長所を持っており、「ここが一番!」とは言えない。3県の県民を傷つけない意味でも「どこもそれなりに栄えている」としておくのがベストなのかもしれない。
(文/しらべえ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年1月20日~2016年1月24日
対象:全国20代~60代の男女1340名