「関西人=阪神ファンは思い込みや!」と大阪府民が異論
3月に入り、プロ野球はオープン戦期間に突入。テレビではさかんに今シーズンの展望や解説者による順位予想が放送されている。
一般的にプロ野球チームの本拠地がある都市のテレビ局では、「視聴者がそのチームのファンであること」を前提に話が進められる傾向がある。
たとえば、関西圏では『情報ライブミヤネ屋』(読売テレビ)が放送されているが、司会の宮根誠司は他球団のファンなど一切いないような話しぶりだ。
テレビだけでなく、一般の人々も同じように「関西人=阪神ファン」という印象は強い。しかし、実際は巨人ファンも多いし、広島ファンやソフトバンクファンも存在する。
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■「関西人=阪神ファン」として語られることに違和感を覚える?
そんな現状を「邪魔くさい」と感じている人は多いのではないだろうか? しらべぇ編集部では関西地方に住む男女に調査を行った。
結果、20代の50%が違和感を覚えていることが判明。ひとつうえの30代になると、違和感を覚えている人が27.3%に減少。40代になるとまたも42.5%に跳ね上がる。
どうやら20代は「関西人は全員阪神ファンちゃうわ!」と思っているようだ。
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■県別にみてみると…
「違和感を覚えている」と考えている人を県別にみてみよう。
もっとも違和感を覚えているのはオリックス・バファローズの本拠地京セラドーム大阪のある大阪で46.5%。続いて、阪神タイガースの本拠地甲子園球場のある兵庫県で40.4%に。
かつて阪急ブレーブスがパ・リーグで無敵の強さを誇っていた時期や、南海ホークスが大阪球場を本拠地にしていた時代、近鉄バファローズが「いてまえ打線」を武器に優勝したときも、つねに阪神タイガースが話題の中心だった。
地元の野球チームを応援するのは自然なことだが、インターネットの発達やCS中継の影響で地元以外のチームの試合も簡単に視聴できる世の中だけに、「地元だから地元を応援しろ」というのは不自然。
少なくとも大阪の場合、本拠地としているオリックス・バファローズもある。せめてオリックスだけでも阪神なみに取り上げてほしいものだ。
(取材・文/しらべえ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年2月20日~2016年2月24日
対象:全国20代~60代の男女1348名