山ごもり経験者に聞いた「冬山で野宿して死なないための心得」
「山で遭難したらどうしよう」
そんな心配をした経験はないだろうか。杞憂のようなものだが、実際に起こらないとは言い切れないアクシデントだ。
もし、実際にこのようなトラブルが発生したとき、どう対処すればいいのか。しらべぇ取材班は、山ごもりの経験がある男性に野宿の心得を聞いてみた。
■そもそも、なぜ山ごもりをしたのか
「なんとなく、だね。理由はないよ。周りを山に囲まれた土地に生まれたからかもしれない。高校生の時に親と喧嘩して家出した結果、山で野宿したこともあったけどね。
その時の経験を踏まえて、万全の準備をして山ごもりしたんだ。野宿は危険を伴う行為だから、あえてオススメはしないね」
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■山ごもりをする際に気をつける点は
「まず、寝床にする場所は獣道を避けることだね。もしイノシシと出会えば人生が終わるから。あいつらからは逃げられる気がしない。ウサギなら可愛いからいいんだけども。
あと湿気のないところを選ぶことだね。湿気があると夜は格段に冷える。体温が奪われるので、なるべくそういう場所は避けるべきだ。
野宿するからには火を焚くと思う。料理もこの火を使うことになる。でも、焚き火をする場所と寝床は離すべきだね。炭で寝床が汚れちゃうと凹むから。
俺はプレハブ小屋の廃墟を見つけたから、そこを寝床にしてたよ。廃墟って荒れてる場合があるから、ガラス片が落ちてないからだけ注意する必要があるけどね」
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■山ごもりに持って行くべき必須アイテムは
「ライターだね。火があれば、だいたいなんとかなる。焚き木はいくらでも転がってるから。オイルもあれば完璧だね。
食べ物はチョコレート。これが一番助かる。冬山では、やっぱりなによりカロリーが大事。これがなかったら死んでたんじゃないかってぐらい重宝したよ」
そうそう山で野宿をする機会は訪れないだろう。しかし、絶対にないとは言い切れない。外出をする際には、ライターとチョコレートをポケットにしのばせるようにしておくといいだろう。
これでいつ遭難しても怖くないはずだ。
(取材・文/しらべえ編集部・モトタキ)