囲碁ソフトが最強棋士に勝利 人工知能の急発達に驚きの声
日本では国内最強棋士井山裕太六冠との対局を希望する声もある。『Alphago』の今後が注目される。
Googleが開発し、世界で初めてプロ棋士に勝利した囲碁ソフト『Alphago』と、世界トップクラスの囲碁棋士イ・セドル九段との五番勝負が行われ『Alphago』が勝ち越した。
■人間優位の予想も
当初は人類代表のイ・セドル九段が優位とみられていたが、『Alphago』が第1局に勝利すると、立て続けに連勝し、一気に番勝負を勝ち越し。人間の感覚では「悪手」とも思える手がじつは妙手であることも多く、棋士を驚かせた。
『Alphago』の勝ち越しが決まった後に行われた第4局も序盤からイ・セドル九段が追い込まれ、4連敗が濃厚に。しかしイ・セドル九段が中盤で放った勝負手の意図を『Alphago』が読めず、形勢逆転。逆転勝利をおさめ、人間の可能性と対応力を見せつけた。
イ・セドルが意地でAlphaGoに一勝をあげた。しかしコンピュータは優勢のときには手堅く好手を打つが、劣勢になると挽回できずに微妙な手を指していくという傾向は将棋でも碁でも変わらないようである。「劣勢から挽回するコンピュータ」というのは一つの問題に残りそう。
— シータ (@Perfect_Insider) March 13, 2016
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■人工知能は今後脅威になる?
今後、『Alphago』のような高い学習能力を持った人工知能は医療など他の分野への転用が見込まれている。
そうなると、将来的に従来まで人間でなければ行うことのできなかった分野を人工知能がこなすようになるのかも。
しらべぇ編集部がアンケートサイトサイト『マインドソナー』で「コンピューターに自分の仕事を取られそうを感じたことがあるか」聞いたところ、「感じたことがある」と答えた人は12%にとどまった。
現状人工知能の活躍はチェス、将棋、囲碁などボードゲームの世界の話と考えられているが、今さまざまな分野で今回の『Alphago』のような優秀な人工知能が人間に衝撃を与え、職を奪う可能性が高い。
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■今回の対局について聞いてみた
囲碁ファンに今回の『Alphago』対イ・セドル九段の対局について聞いてみると…
『Alphago』が今後別のプロ棋士と対局するか否かは不明だが、日本では国内最強棋士井山裕太六冠との対局を希望する声もある。『Alphago』の今後が注目される。
(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)