朝日放送・清水アナが教師に!異業種への転職を過去4人から検証
高校野球や阪神タイガースの実況で活躍する大阪・朝日放送の清水次郎アナウンサーが教師を目指して6月に退職することが判明。
清水アナは22年目のベテランで、高いアナウンス能力が人気を博していたが、教師へのあこがれを捨てきることができず、家族のバックアップを得て転職に踏みきるという。
高収入と言われるアナウンサーという職業を捨て異業種の世界に飛びこむことについて、背中を押す声もある一方、教職もまた厳しい世界なだけに、またアナウンサーに戻ってくるのではないかとの指摘も。
清水アナは確かに一流の人材。なんの異論もありません。しかし、社会人代表を彼にひっかぶせて、他の何千万人も同じだということをいかに多くの人が言ってるか。自分は清水アナでさえも嫌になって「再度転身するんじゃないか」と思ってるクチです。収入激減、理不尽の嵐。
— ミスタースポック (@kanontasuku) March 19, 2016
■一度退職した職場に戻る人は少ない
しらべぇ編集部ではアンケートサイト「マインドソナー」で「一度辞めた会社に再度入り直したことがあるか」聞いてみた。
結果、「入り直したことがある」と答えた人は11.0%で、ほとんどの人は辞めた会社に入り直したことがないことが判明。清水アナもフリーアナウンサーに戻る可能性はあるが、朝日放送に再入社することは考えにくい。
そのような意味でも、清水アナの決断はかなり思いきったものといえる。
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■異業種に転身した有名人は?
清水アナのように異業種に転身した有名人は他にもいる。おもな人物は以下のとおり。
①上田昭夫氏(ラグビー選手・スポーツキャスター)
ラグビー選手としてトヨタ自動車で活躍後、一芸入試でフジテレビに入社。記者経て夕方のニュース番組『スーパータイム』の司会者を担当。
降板後はスポーツキャスターとして活躍。定年まで勤務した後、再びラグビー界に戻り解説や指導者としてラグビー普及に尽力。
②ジャイアント馬場氏(野球選手・プロレスラー)
2メートルを超える身長から投げおろす豪速球投手として巨人に入団。心優しい性格から競争を勝ちぬくことができず、プロレスラーに転身。
必死の練習で日本を代表するトッププロレスラーとなり、全日本プロレスの社長としても活躍。
③香田晋氏(演歌歌手・板前)
演歌歌手として紅白歌合戦に出場したのち、バラエティ番組などで存在感を発揮していたが、2012年に突然引退。仕事が順調だっただけに、多くの人が驚いた。
2015年4月、週刊誌のインタビューに登場し、「精神的に不安定になり芸能活動を続けることが難しくなった」ことを明かし、現在は福岡県内の飲食店で板前として勤務していることを告白。
④川田利明氏(プロレスラー・居酒屋経営)
全日本プロレスでは四天王の一角として活躍。三沢がプロレスリング・ノアを旗揚げしたあとも全日本に残り、エースとして団体を盛り上げた。
ハッスルなどに参戦後、2010年にラーメンと酒が楽しめる店「麺ジャラスK」をオープン。自ら厨房に立ち、料理をふるまう。
異業種へ転職することはかなりリスクが高いが、前職の経験を活かすことができれば成功することもある。清水アナの勇気ある挑戦はどのような結果になるのだろうか。
(取材・文/しらべえ編集部・佐藤 俊治)