インド人に「カレーを見てうんこを想像する?」と聞いてみた
インド人に「カレーはうんこに見えるのか」についてを聞いてみると…。
日本人の国民食、カレー。お腹もふくれ、野菜も摂取できることから「週に一度は食べる」という人も少なくないはず。
しかし、このカレーという食べ物を見てなぜか「うんこ」を思い出してしまう、風変わりな人も一部にはいるらしい。一方は食物、もう一方は排泄物という、まったく別物であるにも関わらず、だ。
うんこ踏んだ思ったらカレーパンやった
— 中居 陽亮 (@yosukeskrk44) March 23, 2016
https://twitter.com/OCHlNPO/status/712437864315768832
この現象には諸説あり、有力なのは人気アニメ『クレヨンしんちゃん』のコミック版で、父親の野原ひろしが「おいおいウンコ食ってる時にカレーの話すんなよ」と発言したのがきっかけ、という説が有力だが、いずれにせよ不思議な連想である。
■インド在住インド人に聞いてみたら…
では、この現象は日本人以外でも起こるのだろうか? 気になったしらべぇ取材班はインド在住のインド人の男性(20代・SE)に失礼を承知で「カレーを見てうんこを想像しますか?」と聞いてみた。
(原文)
「We never think of a curry in that way, but one in thousands might have this imagination. 」
(ニュアンス和訳)
「僕たちはそんな風にカレーのことを想像したりしないよ。でも、1000人に1人くらいならいるかもね(笑)」
結果、インド人でカレーを見てうんこを想像する人は、いたとしても1000人に1人程度であることがわかった。
先日、しらべぇでは「ウンコするとカレーを食べたくなる人」に関する記事を配信したが、この調査ですら2.4%という該当率があった。これは、インド人からすればきっとかなり高い数値に違いない。
やはり、「カレー→うんこ」の連想は、日本人特有の現象と言えそうだ。
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■なぜインド人はカレーを見てうんこを想像しないのかを考察
ではなぜインド人はカレーを見てうんこを想像しないのだろうか? 『クレヨンしんちゃん』という尖った魅力が持ち味の人気漫画の有無意外に、日本とインドのカレーを見比べて考えてみよう。
©iStock.com/bonchan①インドのカレーはさらさらしている説
インドのカレーはルーを作る際に小麦粉を使用しない。この結果、日本の一般的なカレーとは粘度に大きな違いが生まれている。(インドは大国のため、地域差はあるが)
②米に粘り気が少ない説
米を主食とするインド南部で栽培されているのはインディカ米である。これは日本の伝統的な品種に比べ、細長く、粘り気が少ない。
③スパイスで色味も違っている説
インドカレーはスパイスがふんだんに使われるため、真っ赤なものもあれば、真っ黒なものもある。これは、いわゆる日本的なカレーとは大きく異なっている。
普通に考えて、赤い便を見ることは少ない。よって、スパイスがカレーをうんこじゃなくたらしめている、とも言えそうだ。
以上のような要因により、インドのカレーは人々にうんこを想像させないものになっているのではないだろうか? 『クレヨンしんちゃん』がインドに進出したとしても、ギャグが伝わらない可能性が高い。
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)