ジョブズが自分の子供に「iPhoneを持たせなかった理由」が深い
小中学生によるスマートフォンの利用は、賛否両論を呼んでいる。
「今のうちにモバイルに慣れておくべきだ」という声がある一方、「判断力の未熟なうちからスマホは危険だ」という意見もある。たしかに、最近ではSNSでの人間トラブルに巻き込まれ有形無形の被害を被ったという青少年が続出している。
「子どもとスマホの在り方」は、これからも激しい議論を生みそうだ。
■約半分が「よろしくない!」
巷の日本人は、この問題についてどう考えているのだろうか。しらべぇ編集部は、「子供のスマホは教育上よくないと思うか?」という調査を全国1365名を対象に取った。
すると全体の約半分の人が「はい」と答えた。それだけの人々が、「子供のスマホ」に懸念を示しているのである。
■意外と厳しい20代女性
では、性年代別調査結果を見てみよう。
20代及び30代男性は40%を下回っているものの、その他の性年代ではいずれも全体平均に近い値を見せた。
■IT業界の巨人はどうしてる?
Appleの創業者スティーブ・ジョブズは、自分の子供にiPhoneを持たせなかったそうだ。
ジョブズだけではなく、IT業界に携わる有名ビジネスマンほどそうした傾向があるという。それはなぜかといえば、主な理由はふたつあるらしい。
ひとつは、オンライン状態のモバイル機器は「諸刃の剣」だということを充分に知っているため。今やスマホさえあれば世界中の人と通信できるが、それ故にネット上の失言が世間を敵に回すことも。
もうひとつは、便利な道具が子供の創造性を奪ってしまう可能性があることだ。スティーブ・ジョブズもビル・ゲイツも、「何もなかった時代」からイノベーションを駆使して製品を作ってきた。
今の時点で存在しないものを「欲しい」と考えるからこそ、世界を変える製品を世に送り出すことができた。最初からスマホに頼っていたら、それを越える発想が育たなくなってしまう。
「何も与えない」ということは、子供にとって決して残酷なことではないらしい。
(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年4月22日~2016年4月25日
対象:全国20代~60代の男女1365名(有効回答数)