本当に歌ってる?謎の「マスクアイドル」の過激パフォが規格外
双子でタレント活動をしています、奈津子と亜希子です。
売り方の多様化が進む芸能界。これまでにも本コラムでは「超ド級のマッチョ」や「タクシー運転手」など、さまざまな個性を持つアイドルの皆さんをご紹介してきました。
そんな中、驚くべきコンセプトのアイドルグループを発見したので早速、取材へ。
Malcolm Mask McLaren(マルコム・マスク・マクラーレン)、通称「MMM」の皆さんです。
メンバーは左からaiさん、moneさん、naoさん。3人は、ライブやメディアへの出演時に必ずマスクをつけて登場するパンクアイドルグループなんです。
■葛藤とやりがい
Sex Pistolsの仕掛け人とされるマルコム・マクラーレンの名前の通り、パンクロックな楽曲と激しいパフォーマンスにはすでに多くのファンが。
Q.グループが結成の経緯は?
moneさん「所属事務所から1年ぐらい前に、『マスクを付けて踊る事になるかもしれないけど大丈夫?』と言われて。『ハイ、頑張ります!』と。 昨年9月に赤坂BLITZのアイドル甲子園というイベントでデビューしたのが始まりです」
Q.ライブ中、かなり息苦しいのでは?
moneさん「はい。初期はカナリきつかったですね。本格的に筋トレをしたい人が、負荷をつけるためにわざわざマスクをつける手法があるぐらいですから…。ダンスや歌も有酸素運動だから、最初は本当にできるかな…って(笑)」
aiさん「でも、今は激しいヘドバン(注:頭を振り乱すパフォーマンス)もマスクをしたまま出来ます。 最近はマスクを付けてないと落ち着かなくて、ウッカリそのままお風呂に入っちゃうこともあるしメイクを落とそうとしちゃうし、眠るときも付けてます(笑)」
夏場は蒸れて歌いにくくなるため冬の方が歌いやすい…なんて苦労話も。仕事中だけでなく、ライブの行き帰りもマストでマスク装着、プライベートでも付けているという徹底ぶりです!
■見えない部分を想像してほしい
Q.周囲の反応は?
naoさん「たまに『顔が隠れてもったいない』という意見をいただくこともあります。でも私は素直に面白いと思ってるし、今の時代は本当に多くのアイドルさんがいるので、他にない強みかな。
マスクで見えない部分を、ファンの皆さんひとりひとりに自由に想像していただける楽しみもあると思います」
確かに…! 私たち双子も、以前アイドル活動を経験していましたが、見えない部分をオーディエンスに想像してもらう行為は「アイドル」という職業の原点とも言えるかもしれません。
Q.今後の展開は?
moneさん「全国ツアーが出来るようになりたいです。個人としては、バラエティ番組に出演したいですね!」
aiさん「赤坂BLITZのステージでワンマンライブを目標にしています。ソロとしては女優になりたいです」
naoさん「グループでメジャーデビューを果たしたいです。身長が高いのでモデル活動もやってみたいです」
マスクの下から、輝く笑顔でイキイキと熱い想いを語ってくださいました!
■パワフル過ぎるライブ開始…!
インタビュー後、ライブ本番がスタート!
客席からは地鳴りするような歓声が。手足を大きく使ったダイナミックな振り付けと歌声で、オーディエンスの心を鷲掴みに。
かわいらしい乙女心と、トゲトゲしさのあるパンクさの混ざり合ったパフォーマンスの数々…。ステージ上から、もの凄いエネルギーが溢れ出していきます。
マスクで隠れている部分以外の、体全体と目周りの表情は曲ごとにクルクルと様子が変わっていきます! MC無しのノンストップで、ボリュームのある4曲を歌いきっていました。
呼吸も苦しいはずですが、一切妥協しない激しいパフォーマンスに共鳴するように、会場の熱も高まっています。
パワフルで無限の可能性を持つ彼女たちから、これからも目が話せません!
【Malcolm Mask McLaren 2ndワンマンライブ】
日程:2016年9月22日(木・祝日) 開場11:30 開演12:00
場所:渋谷club asia チケット:前売¥2,500 当日¥3,000 ※別途ドリンク代
※チケット発売6月1日(水)〜
(文/奈津子・亜希子)