「配達ドローン」実用化をどう思う?世間の期待値は意外にも…
AmazonやGoogleが実用化に向けて力を入れている「配達ドローン」。空中を飛び目的地まで荷物を運ぶことから、道路の交通状況に左右されることがない。
また、配達コストも大幅に削減できることが見込まれているため、さまざまな業界で利用が期待されているようだ。
今年にも実用化されるのではないかと巷では騒がれていたのも、記憶に新しいだろう。しかし、実際に利用されるようになると、「正直信用できない」という声も…。
■ドローンは信用ならん! 若者のほうが頑固だった
そこで しらべぇ編集部では「配達ドローン実用化されたら利用してみたいか」を調査してみることに。すると、約4割の人が「利用したくない」と回答。しかし半数以上は、期待しているとうかがえる。
男女別で比較すると、女性のほうがドローンに対して抵抗があるようだ。さらに年代別に詳しく調査してみると、もっともドローンを懸念しているのが20代女性で44.8%もいた。
新しい技術に比較的柔軟であるはずの若い世代ですら、不安があるという。
■配達ドローンが一般道路に落ちたらどうすんの?
編集部では、20代男性にドローンについて意見を聞いてみた。
「風で飛ばされたり墜落したら、僕の個人情報が漏れませんか? もしもAmazonの配達ドローンで荷物が届かなかった場合は、改めて配送するか、お金を返してもらうぐらいの対応はしてもらえるんでしょうけど…
個人間レベルの荷物まで運ぶようになったら、保証はどうなるんでしょうか? サービスが開始されたばかりでは使わないですね。いたずらする輩もいそうですし」
とくに都心になると、高層ビルなどの障害物を避けることになり、事故などの懸念もされる。日本でも昨年ごろからドローン落下事件が起こり、ドローンを飛ばす行為への風当たりは、決していいものではない。
楽天はすでに、ゴルフ場のみという小さな範囲ではあるが「そら楽」というドローン配達サービスを5月9日から行なっている。楽天が国内では一歩リードしたことになるが、お金をもらう以上、単なる実験では済まされない。
だがこのサービスが軌道に乗れば、トラックが主流の物流に大きな影響を与えることは間違いない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ふふふふ)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年4月22日~2016年4月25日
対象:「全国20代~60代の男女1,365名(有効回答数)