悩みはひとりで抱え込むしか…人に相談できない人が多い世代
人は誰でも、なにかしらの悩みを抱えているもの。会社でのしがらみや家庭でのいざこざ、恋人に対する不満など、さまざまなあるだろう。
誰かに相談して気持ちが和らげばよいのだが、そうできずにひとりで抱え込んでしまう人もいる。しらべぇ編集部では、そんな人がどれほどいるのか調査をしてみた。
■約半数が悩みを相談するのが苦手
全国20代〜60代の男女1,378名に調査をしてみたところ、全体では45.1%の人が「悩みを相談するのが苦手」だと回答した。
悩みを相談するというのは、自分の弱みを見せるということ。そのため、相談する相手は信頼できる人を選びたいと思うものだろう。
過去に編集部が「親友は何人いるか」という調査を行なったが、「いない」と答えたのが44%にも。本調査結果からも、相談できるような人が周りに少ないのではないかと考えられる。
■30代女性の悩みは深刻?
さらに性年代別に調査をしてみると、30代女性が悩みを相談するのが苦手な人が多い傾向にあった。その割合は、6割にもなる。仕事や結婚、出産など、将来のことを思い悩む人が多いのだろうか。
これに対し、20代男性は約3割。比較的少ないとはいえ、それでも悩み相談が苦手だという人は存在する。
■悩みを相談できないことが悩み…若者の苦悩
編集部では、悩みを相談するのが苦手だという30代女性と20代男性に話を聞くことができた。
「私は結婚してないんですけど、やっぱり一番の悩みはそれですよね。正直、将来への不安もありますし、親や結婚している友達に言ったところで、有効な改善案なんてないです。
『きっといい人見つかるよ』とか親に言ったら『お見合いする?』って言われるだけですし、辛いです。本当に相談できる人がいないですね…ただ平然と毎日を過ごしてます」(30代女性)
「悩みを相談するのは苦手ですね。というか、悩みを相談できないのが悩みです。前に専門のカウンセラーの人に自分の悩みを打ち明けたときに、『え、どういうこと?』という風に聞き返されちゃってからは、もう行ってないです。
今は自分だけが見られるネット上の日記で悩みを解消してますね。擬人化したふたりを登場させて、ひとりが相談して、ひとりが相談を受ける側になって会話させるんですよ。
つまり、自分で解決しちゃいます。だから人に相談することはないですね」(20代男性)
人間はある程度のストレスがないといけないとも言われているが、度が過ぎた悩みはどこかで発散しなければいけない。
人に相談して悩みが解消できないならば、自分なりの改善策を考えていくしかない。解決の糸口を探してみたりと、上手に悩みと付き合って生きていきたいものだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・山吹彩野)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年5月20日~2016年5月23日
対象:全国20代~60代の男女1,378名(有効回答数)